あらすじ
『ナニワトモアレ』続編! グッさんたちがトリーズンを脱け、スパーキーを立ち上げてから1ヶ月たった平成2年3月――。堺東のヤンキー・テツヤとパンダは、ある日環状族・フリングとイザコザを起こしてしまう。30~40人からなり、バックにヤクザもついたフリングに狙われる二人。さらに二人のみならず、テツヤの彼女・ナツにまで危険がおよび……!? アホ大阪環状族漫画第2部ここに猛爆始動じゃ!!!
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Posted by ブクログ
走り屋のマンガ。
だけど、ほぼヤンキー青春マンガ。頭文字Dとは違う。
あらすじ
『ナニワトモアレ』続編! グッさんたちがトリーズンを脱け、スパーキーを立ち上げてから1ヶ月たった平成2年3月――。堺東のヤンキー・テツヤとパンダは、ある日環状族・フリングとイザコザを起こしてしまう。30~40人からなり、バックにヤクザもついたフリングに狙われる二人。さらに二人のみならず、テツヤの彼女・ナツにまで危険がおよび……!? アホ大阪環状族漫画第2部ここに猛爆始動じゃ!!!
おもしろかった。久々に一気に読んだ。
最近だとマンガ読むのも体力がいるのか、1日1.2冊読めばいい方なんだけど、時間が許せば毎日5冊以上読み進めてしまった。
大阪環状線を暴走する環状族、いわゆる暴走族で、社会的に見たら悪なんだけれども、物語に引きこまれた。
走り、事故、暴力、抗争、友情、恋愛、挫折、葛藤、全てが詰まっている。
熱い。青春。
暴走族が良い悪いは脇に置いておいて、ここまで熱く、深く、のめり込めることは人生そうそうない。そこでできた人間関係は一生の宝だろう。やり方はともかく、多くのことを学び、成長しただろう。歳とったときに色褪せず語り続けられる思い出だろう。
敷かれたレールの上を歩いているだけじゃ得られない経験だろう。羨ましい。
もちろん社会的に良いと言われることで、同じような経験をすることもできるだろうが、人間の闇や暴力、自分の知らない世界を覗けるのは興味深い。闇金ウシジマくんのような。
しかも作者の実体験がベースとのことで、リアリティがあり、本当にこんなことがあったのかと、驚きも感動も大きい。
自分もしっかりしよう、全力で生きようと自然と思える良い本。
中古本市場で、ナニワトモアレ、なにわ友あれ、はいまだにともに全巻セットで1万円以上する、完結から10年以上経過しているのに値崩れしない。
だいたいの本が1冊100-200円くらいになるにも関わらず、1冊300円以上の価値を維持している。珍しい。
読んでみて、それだけの価値はあると感じた。高いものには理由がある。