あらすじ
海女、石工、競馬評論家、コンビニ店長、左官、百貨店の販売員、ピアノ調律師……。スタッズ・ターケル著『仕事!』に憧れた著者が、街場の達人から仕事の極意を拾い集めた。ときに厳しく、ときにのんきな100の人生観が、それぞれの持ち場を明るく照らす。「長時間のインタビューからはこぼれ落ちてしまいそうな話を掬い取って煮詰めた、濃厚なダシのような本」
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Posted by ブクログ
どこから読み始めても大丈夫なので、サクサクと読み進められた。と言っても順番通り読んだけど。
個人的に気に入ったものたち
・木こり
自分しか気づかないちょっぴりの進化。なんだかんだ続けるってそういうことだよなぁと。
・スポーツ写真家
今みたいにいいカメラがあったら、ボクにはシャッターチャンスがわからんかったかもしれんなぁ
・体操選手
吊り輪に注目したくなる。
あとがきの
わかりにくいすごさって言葉に集約しているのかなって思った。
それを見抜くプロだからこそ、こんなにもじんわりと人間味が伝わってくるんだなあ。
Posted by ブクログ
100の職業の人から、仕事の極意をインタビューで拾い集めた1冊。
色んな職業があるということに加え、各人がその仕事に誇りとこだわりを持って向き合っていることがわかる。
特に、起業家さんの「人生、死ぬまで暫定だから」という言葉は自分の心にメモっておきたい。何かの結果がよくても悪くても、所詮暫定だからと思っていれば、イチイチ一喜一憂することなく、心穏やかに過ごせるかも。
Posted by ブクログ
戦争とバスタオルを読んでイラストを見て、肩の力抜けてる風ですごい自我ある人やなあと感動した。
勝手に好きな(行ったことない(^_^;)本屋さんが解説を書いている、なんと、文庫の新刊なのね。金井さんあっぱれすごい尊敬する。ということで、満を辞して読ませていただく。面白い人いるのね、と思うわけですが、実はそうではなく、人の面白さを見つけることができる、人の凄さを素直に受け止められる金井真紀さんのフムフム力なのだ。金井さんはおっしゃる通り自分の持ち場を温かい電球のような包容感で照らしているから、自分の持ち場を照らしている素敵な人に出会えてその素敵さを照らすことができるのだ。
インタビューを短く刻んだ文章はさることながら、イラストに現れイラストに添えられたギャグとユーモアがまた、声出して笑う面白さ。ふと気づいたらこのひとときに、88人もの人と出会ったのか。お、100人か!!
そして最後の文庫版後書きのパンチが効いて涙出る展開。この人の熱さ、ここよ!!
大事なことだから書いとく。
どんな人にもすごいところがある、ただ、すごさには、わかりやすいすごさとわかりにくいすごさがある。
....わかりやすいすごさももちろんすごい、だけど、一見わかりにくいすごさをもっている人が、この世界をとてもいい世界にしていると私は思います。
いや、これ、世界の定義だわ。くつがえす真実。