【感想・ネタバレ】西洋書物史への扉のレビュー

あらすじ

中世の写字生,グーテンベルクをはじめとする印刷術の立役者,あるいは蒐集家,偽作者,伝統を守ろうとした改革者たち…….いつの時代にも,書物を愛し,あたかも書物に愛されて生きているような人々がいた.巻物から冊子へ,音読から朗読へ,書物と人が織りなす世界を楽しみながら,壮大な迷宮を旅する.カラー口絵四ページ.

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Posted by ブクログ

ウィットな語りや筆者の活動する国際的な場面を眺めると外国の研究者にも思える異色感は、そもそもの書誌に関わる考古学へのわれわれの距離感ゆえか。
グーテンベルク以前・以降という人口に膾炙する臨界点の期間にも、とうぜん端境期としての脈動が続いていたわけで、写字生の振る舞いや当初の活版印刷が目指した手書き風のテイストなど、テクノロジー論・メディア論で語られる人間の変化を促したを技術の変革といった側面以外にも、探求すべき人文学な歴史が存在することを軽快に描いている。

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2025年03月16日

Posted by ブクログ

ヨーロッパの書物の歴史をエッセイ風に概観。
本好きの友人の薦めで読んだが、書物をめぐる興味深いエピソードが多々紹介されていた(トリビア的な話も多くて、やや退屈な面もあったが)。個人的には、写本偽作者やファクシミリストの話が特に面白かった。

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2024年01月15日

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