【感想・ネタバレ】古書店夕海堂~色褪せないかつての楽園について~のレビュー

あらすじ

おれはあなたに初めて会った時に、見つけたと思ったんです。

物静かで人見知り、本の中でしか恋を知らない小鳥は、ひょんなことから継いだ古書店ではじめての恋に出会って――。

慕っていた店主・松本の入院でバイト先の古書店「夕海堂」を継ぎ三代目になった小鳥。そこに、初代店主の孫である宗一が訪れ、小説の続きを買う口実で頻繁に通うように。季節が深まるにつれ二人の関係がゆっくりと進む中、小鳥は宗一が買っていく本に初代店主と松本の叶わなかった恋の思い出が残っていることに気付く。夕海堂に残る恋愛の記憶と交差するように、小鳥はしだいに宗一への想いを自覚して……。

YANAMi・装画
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とても静かなおはなしです。

東京のど真ん中で、楽園のように佇む古書店での物語。
師匠の様な店主から店を引き継いだ小鳥くん。一人静かに細やかに暮らしていた。そこへ、かつての店主の孫だと名乗る人物が来店する。宗一と名乗ったこの人は、先先代からこの店のことを聞いていたと言う。まるで楽園の様だったと。
小鳥と宗一の静かな交流は、やがて少しずつ形を変えていく。お互いを大切に想いながらゆっくりと進む関係が、本当に大切な壊れモノのようで、とても優しい気持ちになった。
先代と先先代の密かな想いを含んで、2人がいつまでも一緒にいるのだろうなと、読み終わった後も感じてしまう、そんなお話。

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2025年07月18日

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