あらすじ
〈名ピアニスト〉はいつの世もいる。しかし世紀を代表する〈巨匠〉は稀である。天才的な技巧や感性、音楽的業績だけでは計れない〈巨匠〉という存在、それは戦争で世界が混乱する二十世紀、同時多発的に開花した。当時、作曲家としてよりピアニストとして名高かったラフマニノフ、神技のホロヴィッツ、情感溢れるルービンシュタイン……他、計10人の大ピアニストが運命的に出会い、からみ合い、それぞれの人生と音楽を変えてゆく――。歴史の流れと共に消えた最後の巨匠たちの物語。
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Posted by ブクログ
ホロヴィッツの演奏を聴いて、他のピアニストとは違う「何か」を感じ、その「何か」を見極めたくて、この本を手にした。著者は、「執筆中、極端に言えば、ホロヴィッツとルービンシュタイン―この二人のCDさえあれば他はいらない…」、「ホロヴィッツは中毒になる…」とまで書いている。ますます、ホロヴィッツに興味を持ってしまった、がまだ見極められず。吉田秀和氏の『世界のピアニスト』なども読んでみよう…。ホロヴィッツに「彼こそナンバーワン」と言わしめる(作曲家として有名な)ラフマニノフの演奏も聴かなくては…。