あらすじ
常総奇怪絵巻
心霊スポットから禁忌の風習まで
県内在住の気鋭が茨城の地に埋もれた怪異譚を徹底取材!
水戸工兵隊碑に出没する女の霊
天翔ける龍神が筑波山に出現
日立市の県道にそびえる一本杉の怪
袋田の滝へ飛び込み続ける死者
牛久沼で相次ぐ河童の目撃談
首都圏でありながら数多の土俗的怪異が今も息づく茨城県のご当地怪談集。
・診療所の玄関に佇む此の世の者とは思えぬ不気味な男「魚とおじさん」
・心霊スポットの廃墟で暴れた男性に還る絶望の因果「ホワイトハウス・引いてゆく」
・牛久大仏をはじめ全国の大仏を巡る友人に迫る怪異「後光」
・戦慄とともに訪れる異形の獅子舞「黒獅子」
・一族の災禍を背負わす…県北部の家に伝わるおぞましい風習「鳥籠のなかの女」
――など、現代恐怖譚に加え土地や家の怪しい因習にも迫る72篇!
不可解で異質…常総の昏き深淵を覗く勇気はあるか。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
茨城県は鹿島神宮しか行ったことない。
牛久大仏見てみたかったな。
河童の目撃けっこうあるんだなーと興味深く読んだ。
あとこの本はもとをただせば同じじゃない?って話がわりとあってそういう意味でもめっちゃ好き。
河童、妖しい生き物、黒いヒトたち、交代する魂みたいな。
特に好きなのは『まぼろしの酒』
これは蟲師のベースと似てるなーと思って情景がわかるし、なによりワタシがお酒好きだから笑
あと、『家族写真』も気になった。
記憶から抜け落ちるひとが家族写真に写るはなし。
こういうのってほんまにあるんやな。
めちゃくちゃ小説ぽい。
だから余計にありそうな気がする。
全体的に好みのはなしが多かったです。
『魚とおじさん』
『牛久沼の河童』
『蛇沼のヌシ』
『ししおろし』
『さがす夢』
『ツーリング』
『古傷』
『獣の室』
『つぶれた鈴』
『天狗の遠眼鏡』
『行列』
『タカハシ』
『雑誌』
『後光』
『弓引き、雨待つ奇祭』
『黒い獅子』
『七日さらしの怪』
『サルガミテイル』
『千里眼』
『グゼ』
『神様になった人』
も気になったはなしたちです。
面白かったのでありがとうございました!!
Posted by ブクログ
茨城の多分ほんとに聞いたホラーを集めた話だと思うんだけど、地名がわかるからこそ、面白かった!
1話1話につながりはなく、本当に知ってる話をかき集めたんだなって感じ
実話っぽい、完全じゃない伏線回収もそれはそれでリアリティがあった