【感想・ネタバレ】忙しすぎるリーダーの9割が知らない チームを動かす すごい仕組みのレビュー

あらすじ

あなたが頑張るほど、メンバーはどんどん離れていく!? 「忙しすぎるマネジャー」を救う34の仕組みを紹介。今や日本のほとんどの管理職は「プレイングマネジャー」。個人の目標をクリアしつつ、チームのマネジメントまでこなすのは極めて困難である。しかし、そこで「頑張る」という選択をすると、ドツボにはまることになる。メンバーは自立せず、仕事はいつまでも減らず、ついには「燃え尽き」の危険性も……。いったい、どうすればいいのか。その答えが本書だ。著者はトップコンサルタントとして活躍した後、現在はビジネススクールで教鞭を取る。一見、華々しいキャリアだが、実はかつては「最凶のマネジャー」と呼ばれ、チーム運営に大いに苦しんだ過去を持つ。しかし、ある時、チームを動かすには「仕組み」が重要であることに気づき、それを実践。結果として「頑張らなくても成果が出る」チーム作りを実現し、コンサルティング会社の日本トップを務めるまでになった。本書はまさにその「体験から導き出された」仕組みを説くもの。ブレインジャック創造思考/「ベン図法」対話術/ムカデ型ミーティング/「評価棚上げ」宣言/五階級特進作戦/9to5時間管理/ドタキャン作戦/ネアカ評価/勲章を部下に/笑顔の仮面……など、ネーミングもユニークな34の手法を紹介。「頑張っても頑張っても仕事が減らない」「どうしても部下に任せられない」「メンバーがなかなか自主的に動いてくれない」そんなマネジャー必見の「任せ方の教科書」。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は山本真司氏。立命館大学ビジネススクール教授。1958年生まれ、東京銀行→米国MBA→BCG→ATカーニー→ベイン等。

感想。
賛同する意見ばかり。一方で斬新な意見はそんなになかった。これまで結構な数のこう言う本を読んできたが、フレーズは違えど、皆さん同じようなことを思ったいるようだ。ブレインジャッジ創造思考と島田タイムは実践してみたい。


備忘録。
・現代は、会社の中にバラバラな3世代が同居。マネージャーが、旧来型のコミュニケーションの常識に縛られると軋轢を生む。

・これからの組織は、指揮者の指示に従うオーケストラ型ではなく、同じビジョンを共有し互いに周りを見ながら音を出すジャズ型の組織だ。

・フラットな組織、イノベーションの生まれる組織とは何か。Googleのエリック・シュミット元会長によれば、情報は常にオープンに、小さなチームで仕事をし、常に様々な人が集まっている状態を意識的に作り、偶然のひらめきを生める繋がりを広げる組織だ。

・型を身につけなければアートは生まれない。マネジメントも、再現可能な仕組み化が必要。

・マネジャーの「とりあえず○○」というのは、「私は何も考えていないから」と同義、最悪のセリフ。仮置きの案で構わない。今ここにある情報だけでベストだと思う仮説を考えよう。

・仮説は逆算で考えよう。目の前の情報からの課題解決や改善からは有力な仮説は描けない。まずはあるべき姿を描こう。

・ブレインジャック創造思考。これは使える。相手の言うことを聞き続けて(途中で反対意見を言って打ち切らず)、受け入れて、相手の頭の中を乗っ取るかのように理解する。

・人間同士の価値観や考え方が、完全に一致にすことなどあり得ない。完全に考え方を一致させようと説得するのは無理がある。異質を異質だと理解しためま取り入れてもらう。

・島田タイム。週に半日間の自由な時間。瞑想し想像を膨らませる時間が、マネージャーには大事。

・カミングアウトを推奨。わからないものはわからないと言い、メンバーの協力を懇願する。

・部下に自分の意見を言う時には、それをどう思うかと言う質問もセットに。

・部下に「きみが役員だったとしたらどう考えるか?」という高い視座に立ったつもりで意見を言わせる。

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2023年08月11日

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