あらすじ
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心―直観や錯覚―にまつわるパラドクス。それが本書のモチーフです。哲学や科学の有名な諸問題をリンク付けて体系化した問題集という点では前著「論理パラドクス」「論理サバイバル」と同じですが、視点というか、出題方法が異なっています。パラドクスの解決を読者に直接求めた「論パラ」「論サバ」に対し、本書では、解決以前の「問題の成り立ち」をたびたび問いかけました。つまり、各問題の表題になっている「心の会計簿」「パーキー効果」等々といった学術用語を知る人にとっては知識だけで解ける問題が大半ですが、そうした用語を知らなかった人は、頭を使いながらパラドクスを自ら構成する楽しみを味わえるでしょう。
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Posted by ブクログ
このシリーズは論理的思考にどっぷりと浸かった三浦先生が「簡単に正解がわからないトピック(必ずしもパラドクスや論理学的命題ではない)」を重箱の隅を突く様な執拗さで解説するというものです。
それぞれのトピックが数ページの分量で独立しているので、この手の本としては読みやすい部類だと思いますが、内容に関してはプロでも間違えるような問題を扱っているので易しいとは間違っても言えないでしょう。
三浦先生の考え方自体良くも悪くもクセのある感じなので、論理的思考が出来る・出来ないにかかわらず好みが分かれると思います。
そういう意味で、この本のお勧め度は★★★☆☆であるべきなんですが、個人的に三浦先生と自分の考え方のギャップが勉強になったし面白かったということで+1、このシリーズ内で最もお勧めしたいという意味で+1して五つ星にしました(個人的には『論理サバイバル』の方が好きかもしれない)。
私がこの本をお勧めしたいのは、他のシリーズに比べて様々なタイプのトピックが取り揃えられていると思うからです。従来の哲学領域の問題は勿論、経済学や歴史学から物理学に至るまで、いろんな話題を扱っているので、最悪三浦先生の難しい解説を読み流しても本として成立する(笑)と思います。
シリーズ全体に言えることですが、トピック自体は普段意識的に考えるようなものではないので「考えてみると不思議だな」と思うような発見があるんじゃないかと思いますよ!
とはいえ、私がこのシリーズを買い始めたきっかけは「装丁がカッコ良かったから」です。
写真で見る限り凄くシンプルですが、再生紙のようなざらざらした質感のこげ茶色のカバーがスタイリッシュな本書は、本棚に飾っておくだけでも結構可愛いんです。中古品などを買う時は帯付きをお勧めします。帯なしだと間延びしたデザインですが、白い凹凸のあるお洒落な帯とセットで引き締まったデザインの一冊の本になるのが本書です(本文の構成も問題と解説をハッキリと分けてあって読みやすさに貢献してると思います)。
昔の大学生はお洒落のために英字新聞を持ち歩いていたというけど、今だったらこの本がそのポジションにあってもいいと思います。おまけに中身が読めて面白いんだから、文句ないじゃないですか。
Posted by ブクログ
人間心理が陥りやすいパラドクスに関して、数多くの例題を交えながら解説していく本。
ヒューリスティクスや前提を疑うことなどを通して、いかに自分の考えが偏ったものかを考えさせられます。
ただ、著者の方はきっとだいぶ頭の良い方なので、後半の議論にはあまりついていけませんでした。(というか若干めんどくさかった笑)
人間心理に興味ある人は読んでみると面白いかも。固いけどね。
Posted by ブクログ
パラドクスの列挙
こじつけぽいものもあるがトピック絞れば面白かった
以下好きなトピック
=====
罪でない「脅し」と「要求」を同時にすると、恐喝として罪になる理由について
実行側はそれぞれの単体行動より明確に有利のため、自然に恐喝まで進む
受けた側はその対策が取りやすく暴力性が拡大しやすい
(脅しと要求が罪に問われないことは言及なし)
罪悪感を持つことで快感を得て元行為を省みない、それは罪悪感を持たない状態と比較してどうか
本の回答は、
罪悪感を持つことは善だがそれをすることによる悦は別の理解
囚人のジレンマゲームで、不特定多数を相手に繰り返し試行した際に、高得点になるアルゴリズムは、次の手に相手の手を真似るもの
ランダムウォークの性質は独立かつ不偏
人がランダムウォークを真似て作った動きは、独立性を忘れがち
(分散への感覚が弱い?)
衛生環境が悪い状況でのウィルスは攻撃性が低いか高いか
宿主を移る時間が短くなると考えられるため、宿主を滅しても問題生じないため攻撃性は高い
「パンダ・サル・バナナ」から近い関係の2単語を抽出するとき、
アメリカ人は動物で抜いてアジア人は文脈(サルとバナナ)で抜き出しがち
欧米人はシンプルな構造での、アジア人は背景を組み込んだ思考をしがち
Posted by ブクログ
なかなか面白そうなので思わず衝動買い(笑)
その好奇から、サクサクっと読めると踏んでいたのですが…中盤から終盤にかけて、???の連続で。。
僕の理解力と想像力は乏しいものだと痛感しました(笑)
ほほー!!と思った問題1問を
哲学者マックス・ブラックの学生が、海外で研究発表をすることになったのだが、飛行機に乗るのをこわがった。
テロリストが爆弾を持ち込むかもしれないというのだ。
そこでブラックは彼女にこう言った。
『誰かが爆弾を持ち込むというのは、ありえなくはない。
しかしどうだね、たまたま2人の人間がそれぞれ別個に爆弾を持ち込む確率はほぼゼロではないだろうか』
『ええ、まあ、2人重なることはほとんどありえないと思います。だけど1人でも爆弾を持ち込めば危険なわけで……』
『だったら、きみ自身が爆弾を持ち込んだらどうだ。2人重なることはまずないのだから、きみの他に1人爆弾を持ち込む確率はほぼゼロになるだろう。それで安心だ』
ブラックはもちろんジョークとして言っているのだが、ブラックのこの理屈は本当は正しいのだろうか、それとも間違っているのだろうか。