【感想・ネタバレ】「大地の再生」実践マニュアルのレビュー

あらすじ

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造園技師・矢野智徳氏が長年培ってきた環境再生の考え方と手法を、広く・濃く伝える決定版。「空気が動かないと水は動かない」―独自の自然認識をもとに提唱する新たな「土・木」施工。その手法を、ふんだんなイラストと写真でわかりやすく解説。身近な農地、庭先、里地・里山から始める環境再生技術。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

風と水の流れを意識する。
大地の疲弊は土砂崩れや洪水、水たまり、樹木の衰弱化、海の砂漠化など厄介な現象を引き起こす。
土砂崩れなどは地中に空気が入らず、大地が呼吸するために起こる。
海岸線沿いの道路は山と海を分断し流れが悪くなる。
鎮守の森は皮の豪州地点にあることが多い。浄化装置となっている。


疲弊をくいとめ、再生する方法7つ(頭に入ってきた、ピンときた項目ものだけ書いてみた。分からない点はまた読んだときに読み込もうと思う)

草、木ともに柔らかく切る
■草を切る
小川沿いの草は角度をつけて、断面図が大きな洗面器断面図のようになだらかにする。凹のように切らない。

草を切るときは地際で切るのではなく浮かせて切る。
ラインは風で揺れるところで。その後分岐ができて穏やかな成長、細根が発達する。地際で切ると地下根が勢い良く伸び。強い根になる。
切り口はスパっでななくギザギザに。カマを思い切って勢いよくきるのではなく、草固有の反発度に合わせてやわらかく。
木の下草は短めで、周囲の草は風の通り道を作るように切っていく。
水見役地形に沿って地上部の風通しができると、引っ張られるように地下の停滞する空気も動く。粗根が細根化、草丈がおとなしく落ち着く。
高い低いの草が生えているときは同じ高さで切りそろえない。
下草はくるぶしの高さで。
草刈りは冬が重要。春にどお伸びるかは冬の姿で決まる。風の振動を感じながら、春はどう伸びようかうかがっている。

■木の剪定
下草を刈る
株を分ける主枝を下から枝の付け根から切る。
ふところから小枝を切る。
外側の一枝の形を木全体に合わせてみて同じ感じになるように透かし剪定する。
アウトラインはさいごに。風が通るように。
枝を切るときはゆすってみて、揺れ方が変わる地点で切る。
切り口も鋭角ではなくギザギザに。
切りすぎないように、風がなでるように切る。
(どこかで読んだが、剪定のうまい人は剪定後人が気付かないとあった。このことか!と思った)
落とした枝葉はある程度細かくしバラまいておく。

つるの剪定
むやみに切らず、先端を絡ませて押し込む。
若枝を切る。先端のふらついている枝を切る。
根元で切ると暴れ出す。

■小さな水切り
水たまりから水が流れるように、スコップで小さな溝(深さ5センチぐらい)を掘り水を逃がす。
直線ではなく、蛇行し、水が急いだり、とどまらないように溝をつける。

■水脈溝と点穴
■抵抗柵と植栽土木
■沢や水路の再創造
■仕上げにグランドカバー

モノの置きかたにも注意。風が通るように。

流れを読んで、抵抗がなくなるように取り組むんだなと思った。
目の前の木を見ていて、根をどうにかしないと回復しないなと思っていた。この本を読んで、土にも水・空気の流れがあり、流れが滞っていることが多い点を指摘され、はっとした。そんな大きなスケールで考えたことなかった。剪定の本や施肥の本はその木、作物単体に対して書かれていることが多く、限界を感じていたので突破口になりそうだ。
わたしが対している土地を振り返ると明らかに硬さがあり、窮屈な樹木が目立つ。敷地自体もかなりのスピードで動いており、過去がけ崩れもあったらしい。
あぁそうか、と腑に落ちた。
明日からの剪定に生かそうと思った。
地形図から見る川の流れまで意識したことがなかったので、今度川の源流まで行ってみよう。
再読要

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2025年02月17日

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