あらすじ
フランス革命で民衆の手に斃れた王妃マリー・アントワネットの物語は、いつの時代も人を魅了する。著者が丹念に読み込んだ史料により、彼女とスウェーデン貴族フェルセンとのすべてがあきらかに!ヴェルサイユで出会ったふたりは、歴史の荒波に負けず支えあい、アントワネットの死後もフェルセンはその思慕ゆえに苛酷な人生に耐えた。生涯をかけた恋愛のゆるぎない美しさを描いた渾身のノンフィクション。
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Posted by ブクログ
想像以上に面白かったです。日本語で読むことが出来る書籍の中で言えば、フェルゼンの生涯について最も詳しく書いてある本だと思います。タイトルにマリー・アントワネットの名前が入っていますが、彼女は主要な脇役であり、主人公はフェルゼンです。ベルばらでフェルゼンが登場しなかった期間、彼がどこで何をしていたか?その空白を埋めてくれます。ベルばらファンなら、大いに満足できるはず!逆にアントワネットの文献を読みたい人には物足りないかもしれません。初めてフェルゼンの筆跡を見ましたかが、この上なく流麗で整った文字でした。
Posted by ブクログ
マリー・アントワネットとハンス・アクセル・フォン・フェルセンの初めての出逢いから、フェルセンの最後までを書いた本。
アントワネット亡き後も、彼女を思い続けるフェルセンは、誰とも結婚しませんでした。
読みやすいし、フェルセンがどんなにかアントワネットを愛していたのかが、よくわかると思います。
フェルセンのドキュメンタリー
物語ではなく、ドキュメンタリー調で書かれたフエルセンの生涯が、ベルバラをリアルタイムで読んでいた世代には、ベルバラの画像を思い浮かべながら読めてとても楽しめました。池田理代子先生が、これが最後と最近出版されたベルバラはこちらの本を参考にされたのでしょうね。