あらすじ
昨今のお金に対する異常な関心の高さを見ていると、「お金に支配されている」人が多いように思える。しかし「お金は支配してこそ役に立つ」、決して振り回されてはならないのだ。ではどうすればよいのか。本書では、お金を増やすことに偏った風潮に対し、誤った認識、過剰な不安を払拭するとともに、お金の本質を深く掘り下げ、人生を豊かに生きるための具体的な「お金の使い方」の考えを提示。日本人のお金観に一石を投じる。
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Posted by ブクログ
タイトルが気になって読んでみました。
お金について大変読みやすい本でした。
具体的にどうお金を減らすか、という点は書かれていません。
どちらかと言うと、お金に対するマインドについて、でしょうか。
印象に残った箇所をつらつら書いてみる。
お金は一億円あってもそれだけでは生きていけない、食べるものや生きていくのに必要なものを手に入れるための手段でしかない。
確かにお札やデジタルの数字だけでは、生きられない…な。
死ぬ時に一番たくさん資産を持っているのも、おかしな話。
若い時はお金と時間がなくて旅行に行けなかった。歳を重ねるとお金が多少あっても、健康・体力がネックになって行けなくなると…まさにその通り!
あとは、気力。体力の衰えと共に気力も衰えがち。
年と共にお金使わなくなると言うし、できるうちにしたい事をして幸せを感じるのが正解⁉︎
"お金を増やしたい"という呪縛は、誰もが物語に惑わされている、と。
なんとなくの不安感でみんな闇雲にお金を貯めることに懸命になっているけれど、不安の正体を見極めればそんな必要はない、と。
DIE WITH ZEROからの引用として、アリとキリギリスの寓話について書かれていた部分も共感!
お金より優先すべき事柄
1.時間
2.信用
3.健康
4.幸福感
ちょっとだけ気になったのは、ベースイメージにある人物像が大手企業でずっと働いてきたような、ある意味恵まれたサラリーマンなのかなぁと。とは言え、思考のクセを変える参考にはなる本でした。
キリギリスになりそうな予感…
Posted by ブクログ
お金の減らし方。そもそも、お金とは?お金は目的ではなく、道具。この思考が難しい。そんな中、もう50で、この役職なら、そんなに会社の顔色見なくてもいー、という言葉、腹落ちした。自分のために生きるため、お金を使っていきたい。
Posted by ブクログ
人は金持ちではなくて、幸福であること(幸せ持ち)を目指している。お金は幸福になるための道具にすぎない。この本は、お金(道具)に対するに大江流・指南書である。
お金を使って得るべき幸福とは、①時間②信用③健康④幸福感(自己満足)である。
特に私が共感したのは、『人生は思い出を積み重ねること』と言うフレーズ。愛する家族や友人と一緒に過ごした思い出こそ、人生の最後に旅立つ時に、本当に幸せ感をもたらしてくれるもの。そんな思い出をたくさん積み重ねるよう、しっかりお金を使っていきたい。
思い出の複利効果を高めるためにも、若い時から思い出作りにお金を使っていきたい。
Posted by ブクログ
Die with zeroの日本語版というか。ただ著者が70過ぎで証券会社に勤めていた経験がある日本人というだけで、また中身の訴えかけ方が違う。
マネー本はお金至上主義もアンチお金主義も同根でお金の呪縛に陥っている、それを解くのが本書の目標としている。
日本人のお金観と実態について考察し、そもそもお金とは何かを説明する。経済学でよくいう物々交換から発展した、という説を証明するものは何もないという話は初めて認識した。
そしてどのようにお金を使うことが最も満足度を高めるのか、そしてお金に支配されないために、お金よりも大切な時間、信用、健康、幸福感について解説している。
お金との向き合い方って結構そのままその人の生き方だよななんて思う。
Posted by ブクログ
お金は天国に持っていけない。人生の充実感は結局「思い出」で決まる。漠然とした老後不安は多くの人が抱えているものですが、その不安の正体を明らかにし、収支をしっかり予測して必要な準備を整えることで、今どれだけのお金を使えるのかが見えてきます。若くて体力のあるうちにしかできないことがたくさんあるからこそ、将来を見据えた計画を立てつつ、今という時間を大切にし、思い出づくりにお金や時間を使うこと、またそのことを若い時から考えておくことが大切だと感じました。
Posted by ブクログ
派手本 エピソードであって エビデンスに基づくものではない
地味本 原理原則 最後は自分で考える
マネー本 裏技 節約術 シンプルで具体的 精神的効果だけで実効性は低い
日本人 嫉妬の論理 人の得は自分の損
投資家も社長も同じことをやっている
お金の役割
1.取引決済機能 2.価値尺度機能 3.価値保存機能 4.感謝の印
信用証書から生まれた 税金を払うクーポン券
資本主義=自己増殖システム
お金は減らすことの方が楽しい
サラリーマン脳(立場・ 出世)からの脱却
思い出にお金を使う=体験=投資=判断材料 自分の豊かさ 奪われることがない
「人」「本」「旅」
資格 その過程での知識や知見
顧客 人とのつながり 他人への投資 場と機会 ギブファースト お金を回す
効率より効果を コスパが日本人を貧乏にしていく
お金よりも
1.時間 2.信用 3.健康 4.幸福感
機会費用 90歳までにお金は使い切る その後は公的年金で十分
お金の価値は加齢とともに低下していく
Posted by ブクログ
定年まで証券会社、その後独立した経済コラムニストのよる、お金に対する考え方を見直してお金を使って人生をより良くしようというマインドセット
お金に対する日本人が陥りがちな思い込みを整理し、しっかりとした経済学によるお金の定義も簡単にまとめていて、この本だけでもかなり有益な考え方を学べる。
「DIE WITH ZERO」をはじめてとして様々な本も引用されていて、業界での勤務経験や豊富な知識が簡潔にまとめられてる。
Posted by ブクログ
近年、お金を少しでも増やすことに関心が集まっていますが、今一度立ち止まって、自分自身が有意義と思えることにお金をどんどん使っていったり、人に投資をしていきましょうという著者の主張には、ハッとさせられるものがありました。
なぜなら、自分自身にとって有意義なお金の使い方だな~とは思いながらも、資産が減少してしまうとの思いから躊躇し、その一歩を踏み出せていないことがいくらでもあるからです。
また、本書ですごく気づきを得られたのが、「寄付」についての考え方でした。
寄付をした場合には、確定申告をする時に寄付金控除を受けることができ、私もふるさと納税を毎年行っているので、当然、寄付金控除を受けています。
ですが、寄付金控除を受けることにより、「国に税金の使い道を指定できる」との著者の考えは全くなかったので、目から鱗が落ちる思いがしました。
今年の正月に発生した能登半島地震で受けた被害の復興のため、また、被災者の支援のため、妻と二人で話し合い、負担限度額を超えて寄付をすることにしました。
自己満足でもいいじゃないか。そんな著者の声にも押されながら。
令和6年1月1日に著者は闘病の末、お亡くなりになりました。
著者のご冥福をお祈り申し上げます。
Posted by ブクログ
凄く読みやすく、わかりやすい本だった。
幸せに生きるために必要な要素の一つに、人間は社会的な生きものだから「承認欲求を満たす」ことが不可欠。
そのためには、社会的に評価されることを目指す方法と感謝されることを目指す方法があり、感謝されることを目指してはどうか。
という意味の記載があった。
そのとおりだと目が覚める思いがした。
健康を維持するためにお金を使う、という考え方にも一理あるが、健康な内に旅行など、楽しい思い出を作るためにお金使う、と意識いてはどうか。
という話もあった。
なるほどそのとおりかもしれないと、思った。
Posted by ブクログ
書いてあることはダイウィズゼロと似ていて、体験にお金を使っていこうというもの。主題であるお金の使い方よりも、そもそもお金の価値はどんなところにあるのかというところに学びがあった。
Posted by ブクログ
良書。
お金を貯めるだけ、お金至上主義、カッコ悪い。カッコいいお金の減らし方をしたい。
でも、老後のお金は予想できると言われるが、何が起こるかわからないので、多めに持ちたい気持ちは変わらない。なんとかなるとは思うけど。
人間を成長させるのは、人、本、旅には共感、
Posted by ブクログ
消費だけがお金を遣っているのではなく、預金や投資、寄付も経済を回していると書かれている。
消費しない人を守銭奴呼ばわりする人に伝えたい。
「職業の道楽化、努力の娯楽化」…できている人は羨ましいな。いつか、そんな仕事ができるかな。
Posted by ブクログ
お金に支配されない人生を送るために必要な心構えや考え方のヒントが散りばめられている1冊。
お金は目的ではなく、幸せに生きるため・楽しい人生にするための手段であることを再認識。4つの側面から改めてお金の使い方・減らし方を考え直してみるきっかけになる。「人生は思い出作り」と言う言葉に、本書のエッセンスが凝縮されており、全く同感。
Posted by ブクログ
2023年15冊目。満足度★★★★☆
若い層を中心に、お金を増やすことに注力している人がいる一方で、高齢者中心に一定の資産を形成した人も多い
にもかかわらず、いつまでも「老後の心配」ばかりして、有意義なお金の使い方をせず、気がついたら「あの世」に行っていた・・・・そんな人生を私は送りたくない
本書は、そんな後悔をしたくない人のために「楽しく」お金を「減らす」ための考え方が書かれている
その他「お金全般」の蘊蓄も散りばめられており、楽しく読めた
Posted by ブクログ
お金の増やし方に関する本が多い中、逆張りのタイトルがなんとなく気になって購入。
本作はお金に関しての初学的な本で、どちらかといえば概念的な記述が多かったかなという印象。
おそらく、ほとんどの人が「お金を増やしたい」と考えている。では、どうしてお金を増やしたいのか?と問われれば、「お金があった方が幸せになれるから!」と答えるだろう。しかし著者は、お金がいくらあっても決して幸せにはなれない、むしろ上手に使って減らした方が幸せになれるはずだと提唱している。
めちゃくちゃ新鮮な視点か?と問われればノーだけど、お金に関して勉強するなら一度はふれておくべき内容だと思った。というわけで⭐︎3つ。
Posted by ブクログ
要は、年金を月20 万近くもらえるのであれば90歳の時までに資産をほぼ使っていても生活できるよ。ということ。死ぬ前が1番資産を持っているというパターンが多い。生きてる内健康な内に自分が楽しいと思えることにお金を使おう!仕事を道楽に。努力の娯楽化が大事。
人からどう見られているかにお金を使うよりも、自分がどれぐらい楽しいかにお金を使った方が良いと思う。
篠田桃紅さん「人は用だけを済ませて生きていると真実を見落としてしまう。真実は暇膜の間にあると近松門左衛門が言っていたように求めているところにありません。しかし、どこかにある。雑談や衝動会など無駄なことを無駄だと思わないほうがいいと思っている。」
出口治明さん「人は賢くなる方法は人・本・旅に尽きる」旅は計画、最中、思い出の3つの楽しみがある。
自分が鍛錬して身につけたものは自分の物で決して奪われることがない一生の宝。しかしその宝は分かち与えるほどに輝きが増すものだ。
Posted by ブクログ
物ではなく事にお金を使い死ぬまでに使い切る.
お金を増やすことばかりもてはやされる世の中,使うことのメリットを教えてくれる.旅行とか寄付とか投資とかわかるけれど,もう少し具体的に細かく切り込んで,実際の方法を教えて欲しかった.あまりに一般的なお話.
Posted by ブクログ
いい年になり
会社人生も先が見えそうで
老後の心配もあって
手に取った本
テクニックでもニュアルでもなく
どちらかというと人生論かな?
お金はあった方がいいけど
お金持ちが目的ではない
分かってるけど難しい
今を満足して楽しむことが
人と比べないことも
Posted by ブクログ
お金を汚いものと考えているのに巷に溢れるマネー本。背後にあるのは目に見えない老後不安。でもそれは、世の中の人が信じ込んでいるだけの幻影ではないのか?お金は世の中を回す血液、動くのはお金の先にある人。死ぬ時が一番金持ちな人生なんて変。
減らし方の具体的な方法ではなく、お金に対する考え方を変えようという指南です。人間心理的に不安を煽る方が商売になるけれど、長い目で見ると自分の首を締めているのだと。
Posted by ブクログ
確かに老後不安はあると思う。
自分が今いくら持っているか?
一月生活するのに必要な額は?収入は?
つまり自分の収支、貯蓄額、負債...現行のお金の管理をすること。
貯蓄だけにとらわれず、お金を使うことで
幸福感を味わうことが大事、
お金を持って死んだところでどうしようもない!という話...
でした。
そして最も大事なもの
それは
・時間、生まれてきたら、あとは時間は過ぎ去り氏に向かうだけ
・信用、世間の中で生きているのだからこれも大事
お金よりも大事かも
・健康、何をするにも健康第一。
・幸福感、とどのつまりは人って幸福感のために生きているのかもしれない。
このことを念頭に置いてお金のことを改めて考えてみると
健康なうちに旅行をして美味しいものを食べて思い出を作り..etc
改めて...
金銭管理大事だと思った。
Posted by ブクログ
お金よりも大切なのは、時間、信用、健康、幸福感。
お金を使うべきは、好きなこと、思い出、人、価値、
将来はわからないけれど、冷静に考えて、過剰にお金について不安になるべきではない。