あらすじ
約4万人の人生を変えてきた人気テーブルマナー研究家が「世界のビジネスエリートの食べ方とふるまい」を通して、「マナーからにじみ出る教養」について説く本。
各国の大使や国内外の要人らとの多くの会食から、著者が得た知見は「食べ方は生き方の鏡である」「マナー(美しさ)とは、単なる形式ではなく、まわりへの配慮である」というもの。
・世界のビジネスエリートの食事風景とは、どんなものか?
・世界のビジネスエリートは、マナーの何を大事にしているのか?
・世界のビジネスエリートがマナーよりも大事にしていることとは?
和洋中から手食のインド料理、ハラルフード、ファストフードやブッフェまで、世界各国の料理のマナーに触れつつ、「なぜその形式に至ったのか」、文化や民族性から考える「相手への心遣い」や「他国の食文化への敬意」、「世界を変える食の本当の大切さ」についてひも解きます。
「マナーとは人をジャッジするものではない。まわりの人を幸せにする技術である」と語る著者の言葉は、マナーによって知識をひけらかすのではなく、マナーを知ったうえでマナーにとらわれない姿勢こそが真の教養であることを示しています。世界レベルのビジネスエリートに求められるのは「正しさではなく敬意」です。
※カバー画像が異なる場合があります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
テーブルマナーを身につける
マナーとは人をジャッジするものではない。
まわりのすべてを幸せにする技術である。
誰もが幸せになれる最適解を選択できること。
周りへの配慮、周りへの敬意
食事七則
1.フェイス・トゥ・フェイス
2.指先フォーカス
3.一口一寸
4.自分ベクトル
5.ノイズキャンセル
6.絶景キープ
7.エンディング美
マナーとは万物への配慮
教養とは、豊かな知識を蓄えた上で、その都度、「場にふさわしい選択ができる」ということ。
食べ方には、「生き方」が表れる。
自身に目を向け、「もっと美しく変えていこう」と意識できるか
いただきます。
生きさせていただきます。
感謝の心と相手を喜ばせる心を持つ。
Posted by ブクログ
テーブルマナーの技術について書かれているというよりかは心構えについて主に記載されている。各国の料理に対しての対応すべきマナーについては知っておいて損はない。
Posted by ブクログ
マナーについて細かく解説している本ではなく、マナーの根底にある考え方にフォーカスした本だった。
マナーとは人をジャッジするものではない。まわりのすべてを幸せにする技術である。と冒頭に書かれているが、この本の中で一貫して主張されていた。
その時々の状況で周りに配慮した振る舞いを柔軟にできることがマナーのあることだと感じた。
とある国の大統領夫人に対するエリザベス女王の振る舞いの話が非常にわかりやすかった。
(女王から手を差し伸べられる前に自ら女王のお体に触れることは儀礼違反だが、知らずに夫人は女王の方に手を回してしまった、カメラマンがシャッターを切る瞬間に女王が咄嗟に夫人の腰に手を回しマナー違反をカバーした話。)
新卒の時に上司からビジネスマナーを教えてもらった時、マナーをガチガチに守ってしまうことが失礼になるという話を聞いた。
例えば、ゴルフの後にゴルフ場に併設された景色の良い場所で飲む状況になった際に、上座下座という考えを優先するのではなく、下座であっても窓ガラスからゴルフ場が一望できる場所に上司を座らせた話だ。
慇懃無礼という言葉もあるように、マナーという形式にとらわれすぎてはならないなと感じた。