【感想・ネタバレ】東北史講義【古代・中世篇】のレビュー

あらすじ

東北史を三つの視点から読み解く。一つめは、近畿地方を中心に国家が形成されると、やがて国家的な境界が東北地方に形成されたこと。二つめは、境界領域としての東北地方で、人や物、言語、習俗、信仰などの交流が活発に行われたこと。三つめは、これまで一言で東北地方といってきた、その内側に多様性に富む地域が形成されていたということである。東北史を考えることは、現代日本の構造を明確化させることでもあり、逆に地域の主体性や独自性を示すことに他ならない。

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Posted by ブクログ

古代から戦国時代までを通覧し、境界領域としての特質や多様性の視点から地域社会の変化を追う内容。通史としてはもちろん、隼人との対比や北海道との交流、災害史などの各テーマについても興味深かった。

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

吉田歓「国造制から国郡制へ 陸奥・出羽国の成立」で国造本紀の東北地方国造についても言及されている。実在に肯定的。

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2023年06月13日

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