あらすじ
売らねば帰れぬ、東京へ──。働くすべての人に贈る、ビール営業マンの奮闘を描いた青春小説。オレが変われば世界も変わる! ビール会社のエリート宣伝部から、突然、売上げ最低支店に飛ばされたオレ。待っていたのは小狡い上司と、だらけた空気。田舎のドブ板営業を舐めきっていたオレは赴任早々、得意先で大失態を演じてしまう……。ここで結果を出さねば本社へ帰れない。よし、売ってやろうじゃないか!アホな上司や性悪同期に負けてたまるか!瀬戸内の青い空と海を背景に、爽やかで、ほろ苦い、共感度120%のザ・営業成長ストーリー。
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Posted by ブクログ
作者がサントリー勤務だったというから、ちょこっとひねってるあけど、サントリーの営業マンのお話。
どんな仕事も大変なんだろうけど、酒メーカーの営業マンは大変…。
「悪が滅びて善が勝つ」ストーリーは痛快
舞台が広島だし、一気に読めました。
広島が舞台なんだから、福山でいいのに、なぜ福浦?とちょっと不思議に思った。
ひと昔もふた昔も前の話で、時代錯誤ってところも多々あったけど、広島が舞台だし、楽しく読めました。
Posted by ブクログ
店頭で表紙が美味しそうに見えた。
ビールは嫌いなのに不思議だ。
きっと真夏だったんだろうと思う。
PHP文芸文庫の本を読んだのは初。
著者の吉村さんの本も初。
人や風景や心情の描写がとにかく綺麗だった。
広島やそこで生活する人たちが特に輝いて見えました。
実社会はそれほど単純ではないと思いますが、
封印しがちな純粋さを思い起こさせてくれたり、
「がんばろうっ」という気にさせてくれる本だなと
思いました。
Posted by ブクログ
酒好きとしては読むしかないっしょ?という感じのタイトルに惹かれて手に取った本作は、タイトル通りビールの営業担当が主人公のお話。
坂木司「和菓子のアン」「切れない糸」のように、身近な職業の奥深さを描いた作品を期待していたのですが、そうした部分はあまり見当たらず、ちょっと肩すかしな印象。どちらかというと、元宣伝部で天狗になっていた主人公が、営業の現場で人と交わり、いろんな経験を積む中で成長して行くところが核になっているように思います。
良くも悪くもベタな内容で、まぁまぁ楽しめたかな。でもやっぱり「へぇ〜」と思わず口にするようなトリビア的なエピソードが欲しかったです。