あらすじ
6歳の子どもの日に父から囲碁セットをプレゼントされたのが囲碁との出会い。小さな女の子だった梅沢さんが、碁会所で大人相手に対局する横には、必ず怖い顔でそれを見つめる父がいた。そして12歳で全日本女流アマチュア囲碁選手権大会ベスト8に。天才少女と言われた娘に大きな期待をかけてくる父は、対局に負ければ電車の中だろうと延々と叱りまくり、ときにぶたれたこともあるほどに厳しかった。中学2年生でプロを目指したが、プレッシャーに弱くていつも次点。7年間で14回もプロ試験に落ちつづけた。囲碁から逃げた時もあった。しかし、そんな梅沢さんが、念願のプロ棋士、そして女流棋聖のタイトルを獲得。いまでは日本だけでなく世界に囲碁を広めることに力を注いでいる。この本は、お父さんやお母さんがプレッシャーだと感じるとき、自分の将来の夢や進路がわからなくなったとき、自分がここ一番のプレッシャーに弱いと感じるときに読んでほしい。
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Posted by ブクログ
中学生の頃に、ヒカルの碁で梅沢さんの名前を知りました。
それから、何年経ったでしょうか。。?
たまたま、将来のこと(主に職業)で悩んでいて借りました。
梅沢さんは囲碁のプロ棋士ですが、この本を読むまでは
プロになるのも簡単な位、すごい人だと思っていました。
しかし、いざ読んで見ると挫折の連続というか
必ずしも順風満帆という訳ではなく、プロ試験にも
7浪したとあり、正直、驚きました。
内容は、子供のときの囲碁との出会いから始まって
最近の活躍にまで至るのですが、上手く行ってなかった時に
自分はどう思ったのか、どう立ち直ったのかなど
彼女の考えが鏤められています。
正直、囲碁のルールさえ知らない自分が
囲碁のプロの人の伝記的な本を読んで、どうなるんだろう?と
思いましたが、今の自分と重なる所が以外にも多かったのに
ビックリしました。
言い方は悪いかもしれませんが、難しいことは書いてないので
逆にシンプルで心に響き、すんなりと入ってくるのです。
今、何かに悩んでいる人(スランプ状態の人)
読んでみると良いかもしれないよ。って本です。