【感想・ネタバレ】バンオウ-盤王- 8のレビュー

あらすじ

ついに始まった竜王戦七番勝負。能面の如く無表情の新堂竜王に、月山は彼の意図を量れず苦戦する。だが盤に集中し駒の軌跡を探り活路を見出す。形勢が逆転する中、新堂の表情にも変化が生まれ…。二人の戦いは勝利への渇望をむき出しにし、将棋史に残る名局へと進化!! 棋界全体が注視する勝負の行方とは!?

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主人公の月山元は吸血鬼であるが故に不老不死。年齢にして約500〜550歳、将棋経験約300年。
「新しい戦法が生まれたかと思えば消えて また新しい戦法が生まれる」
主人公の将棋に対する好奇心のすべてを表し、人類の常識をはるかに超えた圧倒的な実戦経験とそこで培った棋力で、現代のプロ棋士たちを薙ぎ倒していく。
ネット将棋で顔も見せずに猛者たちを蹂躙する爽快さは読み手を裏切らない。
とまあここまでは割とよくありがちな俺TUEEE系な訳で、これだけでも十分面白い。

一方で、私が好きなのは月山と相対する棋士たちの方。竜王戦の階段を登っていくアマチュア棋士月山に対し、迎え撃つプロ棋士たちが皆魅力的で、毎話一人ひとりのドラマに感情移入してしまう。
ちなみに私、将棋は大して詳しくありません。ルールは一応心得てますが、戦術や定跡などは全く分からず。ただ、どうでしょう、この作品を読んでからはその印象も変わり、ちゃんとやってみたいかもと思うように。
この感覚、まさに『ヒカルの碁』を読んだ時と全く同じでして、ハードルの低さも魅力の一つ。まずは1話、読んでみてください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

竜王戦は初戦のみの描写で、二戦目以降はナレーションのみ。
時差12時間の国へ行くことで、吸血鬼として最高のコンディションで棋士と対局できるようにするという発想は膝を打った。
推しは伊津先生です。

1
2024年11月20日

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