【感想・ネタバレ】封じ込めの地政学 冷戦の戦略構想のレビュー

あらすじ

第二次大戦後、アメリカはそれまでの孤立主義から舵を切り、西側諸国による対ソ戦略を打ち出した。マーシャル・プランの実施、NATO結成など、前例のないアメリカの外交政策を方向付けたのが「封じ込め」という戦略構想である。ドイツの東西分割、朝鮮戦争への米軍介入、日本の経済復興などもその戦略のなかで判断され、東西対立の中に位置づけられた。公開が進む当時の史料も広く用い、アメリカの冷戦戦略の始まりを緻密にたどる。

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Posted by ブクログ

ジョージ・ケナンが戦後提示したソ連封じ込め戦略を詳しく解説している。海洋国家としてのアメリカの国益を考えた場合、ユーラシア大陸の大陸国家であるソ連が台頭して世界各国で影響力を発揮するのは避けなければならなかった。西ドイツを含む西欧各国への経済支援のマーシャル・プランや日本の復興援助で冷戦の勝利に導いた。
ケナンはNATOの東方拡大に反対していたが、プーチンによるウクライナ戦争の一因となった。

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2025年01月07日

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