あらすじ
孤独な画家の「僕」は、モデルの美しい少女と、心を通わせていく。ある日、画商の提案で、少女のヌードを描くことになる。その裸体の美しさに衝撃を受けた僕は、辛うじて欲望を抑える。だが、少女が母親の激しい暴力を受けた夜、二人はついに一線を越えてしまう。僕は少女との愛欲に溺れながら、絵を描き続ける。その関係が大きな悲劇を招くとも知らずに……。恋愛小説とホラー小説の融合が生んだ、奇跡の傑作。
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Posted by ブクログ
タイトルからして、また、監禁ものか、と思ったんですけど、予想と違って、少女が監禁される話ではありません。
他の大石作品で、監禁+レイプや、殺人+屍姦という内容を読んだ後だからか、ロリ+父娘相姦を扱っているのに、あまりインモラルな内容だとは感じられませんでした。
むしろ、狂おしいまでに切ない恋物語に、読んでいる間、ずっと胸がときめくような気持ちになりました。
『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』と並べて、個人的には大石作品のベスト3に数えたいと思います。
Posted by ブクログ
さらーっと、止まる所無く読めてしまう大石節は相変わらず。
本当に、ざくっと読めてしまいます。
文章自体はやはり好みだし、話も考えるものがあったのですが、ホラー作品としては星ふたつ。で、差し引きみっつ。
ウラジミール・ナボコフの「ロリータ」リスペクトだそうです。
何にも興味のないしがない画家が、ある時から11歳の美しい少女をモデルとして絵を描く事になる。
彼女との良い関係を楽しみながらも絵を書いていた日々は、彼女の母親の暴力によって大きく変わる。
そして…
という感じです。
少女に「美」を感じる人には、クる作品かもしれません。
汚く、醜く、狂おしく、美しいです。
あ、少しエロいです。