【感想・ネタバレ】着眼と考え方 現代文解釈の方法〔新訂版〕のレビュー

あらすじ

伝説の現代文教本には続きがあった! 『現代文解釈の基礎』の著者二人による発展編であり、長年読み継がれた定評のある参考書。現代文を読むには、特殊な知識は必要ない。「考える力」という武器が必要なのだ──。70の小説や評論、詩歌などを題材に、まずは何が書かれているかを理解する「内容的意味の把握」、次にその内容がどのように表現されているかを理解する「表現的意味の把握」、そして両者の総合に必要な「考え方」を丁寧に説く。受験生だけでなく、簡単には正解の出せない問題を、言葉をつかって考えようとする全ての人へ贈る現代文参考書。

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Posted by ブクログ

遠藤嘉基・渡辺実 共書による、「着眼と考え方現代文解釈」シリーズ
現代文解釈の基礎は、高校1年生を対象とした現代文教本
現代文解釈の方法は、大学受験生を対象とした現代文受験本 としている

どうやったら勉強していいかわからない「現代文」について「なんとなくできた」から「いつもできる」へ導くのが本書2冊である

問題解決のプロセスを言語化できるスキルは、現代文の理解を超えてあらゆる学習と知識の実践にとって、欠くことができない重要な技術である
単に、学習、受験を越えて、広く日本語の「読み書き」、文章の内容と表現を把握するための「方法論」なのである

気になった点は以下です

・現代文の解釈にあたっては、内容的意味もさることながら、表現的意味をつかむことが必要である
・文章を読むということは、実はもっと深いものであって、すらすら読め、よくわかったつもりの現代文が、つっこんで考えてみると案外わかっていなかった、ということがきわめて多い
・現代文は、「考える力」という武器がないと、読めないのである

・大学の出題を、テーマ別に仕分けして並べたものをひたすら解いていくという形式。
・部屋に置いてある箱をすべて開けきったら、次の部屋へ進んでいくというイメージで読んでました。

・各章は、 「着眼点」 ⇒ 「例題」 ⇒ 「類題」 ⇒ 「演習」 という フォーマットによっている
・また、「参考」にて、出典と、著者の紹介があって、出題の文をさかのぼるのをやぶさかでない
・文章の構造を、図示で表現したり、図表をつかっての説明があり、理解を助けてくれる。

目次

第1部 (意味的内容の把握)

1 文脈復元
2 段落設定
3 大意要約
4 趣旨判別
5 題目選定

第2部 (表現的意味の把握)

6 文章解析
7 語句解釈
8 内容説明
9 表現鑑賞
10 文体判定

第3部 (諸種の解釈力の総合)

11 空白補充
12 現代詩歌
13 融合問題(現代文・古典)

ISBN:9784480511485
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:496ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年12月10日第1刷

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2023年05月13日

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