渡辺実の一覧
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遠藤嘉基・渡辺実 共書による、「着眼と考え方現代文解釈」シリーズ
現代文解釈の基礎は、高校1年生を対象とした現代文教本
現代文解釈の方法は、大学受験生を対象とした現代文受験本 としている
どうやったら勉強していいかわからない「現代文」について「なんとなくできた」から「いつもできる」へ導くのが本書
...続きを読む2冊である
問題解決のプロセスを言語化できるスキルは、現代文の理解を超えてあらゆる学習と知識の実践にとって、欠くことができない重要な技術である
単に、学習、受験を越えて、広く日本語の「読み書き」、文章の内容と表現を把握するための「方法論」なのである
気になった点は以下です
■構成は、解釈の基本 解釈上のポイント 例題 練習問題 という章立てになっています
■「文学的な文章」と、「論理的な文章」の2つにわかれています
■「文学的な文章」は、小説が対象になっています
・主人公 主人公の内面をどうとらえるか、主人公をめぐる人間関係をどうとらえるのか、事件の展開、伏線の発見
・登場人物 人物の性格、心理の起伏を、抽象化・具体化して、繰り返しアプローチする、その行動や発言から、どういう考えをもっているのか
・作品の理解 作者は最終的になにがいいたいのか 部分から総合して全体を考察する 登場人物の発言にどういう意図があるのか、
・作者の理解 作者の発想、創造力の働き、作者の感覚をつかむ
■「論理的な文章」は、随筆や評論が中心となっています 文章の構成、文章の接続、論の展開方法、論
・文章構造 単語⇒文⇒段落(パラグラフ)⇒全体
・論 接続詞 例 照応(繰り返し、対比)
・論 段落の設定、帰納法、演繹法
・論者 論者のもつ価値観、評価、構成、思想の理解、物の見方
目次
文学的な文章
Ⅰ 解釈の基本
1 主人公の輪郭 主人公はどのような人物であるか
2 主人公をめぐる人間関係 お互いに相手をどのように意識しているか
3 構成を調べる 事件の中で最も大きく変化したものは何か
4 全体の主題 全体から訴えてくるもの
Ⅱ 登場人物について
1 人物の性格 登場人物の発言や行動から性格を読む
2 人物の心理 登場人物の心理の起伏を追求する
3 人物の思想 登場人物の思想を知る
Ⅲ 構成・表現について
1 主題をつかむ 「どんなことが」書かれているか
2 意図を解釈する 「どのようなものとして」書かれているか
3 文体を解釈する 「どのように」表現されているか
Ⅳ 作者について
1 発想 作者が書くときにとった根本的な態度
2 創造力 作者の想像力のはたらき
3 感覚 作者の感覚のはたらき
<付> 近代・現代の詩について
論理的な文章
Ⅰ 解釈の基本
1 一語一語の内容 難解な語を理解する
2 一文一文の内容 一文一文の内容をおさえていく
3 段落の要旨 段落の要旨を一つ一つおさえていく
4 全体の論旨 全体としてどういうことが論じられているか
Ⅱ 論の重点について
1 指示詞の実質内容 コソアドの指し示すものの内容を正しくつかむ
2 具体的事例と抽象的見解 引き合いにだされた実例
3 語句の照応 繰り返されているもの・対比されているもの
Ⅲ 論の構成について
1 段落の設定 接続詞をつかまえるだけでは不十分
2 判断の論拠(1)帰納を中心に わかりきったこととして書かれていない判断に注意
3 判断の論拠(2)演繹を中心に 前提から結論が導き出されるときの法則を知る
Ⅳ 論者について
1 価値の置き方 論者がどういうものに価値を置こうとしているか
2 考え方 論者の根本的考え方を理解する
3 物の見方 論者の世界観・人生観を探る
索引
連取問題<考え方>解答
解説(読書猿)
ISBN:9784480510730
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:480ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年10月15日第2刷
Posted by ブクログ
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遠藤嘉基・渡辺実 共書による、「着眼と考え方現代文解釈」シリーズ
現代文解釈の基礎は、高校1年生を対象とした現代文教本
現代文解釈の方法は、大学受験生を対象とした現代文受験本 としている
どうやったら勉強していいかわからない「現代文」について「なんとなくできた」から「いつもできる」へ導くのが本書
...続きを読む2冊である
問題解決のプロセスを言語化できるスキルは、現代文の理解を超えてあらゆる学習と知識の実践にとって、欠くことができない重要な技術である
単に、学習、受験を越えて、広く日本語の「読み書き」、文章の内容と表現を把握するための「方法論」なのである
気になった点は以下です
・現代文の解釈にあたっては、内容的意味もさることながら、表現的意味をつかむことが必要である
・文章を読むということは、実はもっと深いものであって、すらすら読め、よくわかったつもりの現代文が、つっこんで考えてみると案外わかっていなかった、ということがきわめて多い
・現代文は、「考える力」という武器がないと、読めないのである
・大学の出題を、テーマ別に仕分けして並べたものをひたすら解いていくという形式。
・部屋に置いてある箱をすべて開けきったら、次の部屋へ進んでいくというイメージで読んでました。
・各章は、 「着眼点」 ⇒ 「例題」 ⇒ 「類題」 ⇒ 「演習」 という フォーマットによっている
・また、「参考」にて、出典と、著者の紹介があって、出題の文をさかのぼるのをやぶさかでない
・文章の構造を、図示で表現したり、図表をつかっての説明があり、理解を助けてくれる。
目次
第1部 (意味的内容の把握)
1 文脈復元
2 段落設定
3 大意要約
4 趣旨判別
5 題目選定
第2部 (表現的意味の把握)
6 文章解析
7 語句解釈
8 内容説明
9 表現鑑賞
10 文体判定
第3部 (諸種の解釈力の総合)
11 空白補充
12 現代詩歌
13 融合問題(現代文・古典)
ISBN:9784480511485
出版社:筑摩書房
判型:文庫
ページ数:496ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年12月10日第1刷
Posted by ブクログ
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国語の授業を聞いているような感じになってくる一冊。
例題として取り上げられている物語作品は有名なものが多く、こんな解釈や捉え方があるのかという発見があった。
上半分に問題の文章、下半分に解説という構成になっていて見た目よりも中身ギッシリです。
Posted by ブクログ
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「半世紀にわたって読み継がれた至高の現代文教本がここによみがえる!」に惹かれて読んでみた。なんと1963年に初版が刊行されたものだそうだが、古さは全くない。これが「読むということ」だ。「読むことの」王道だ、と思った。
自分が受験生だったのは、かなり前のことだが、現代文の問題を解くといつも、問題文
...続きを読むの他の部分が読みたくなった。その年代が興味を持ちそうな文章で出題されているのだろう、ぐらいに思っていたが、本書で例題文を読み、設問の答えを考えていてふと思った。設問の答えを考えることで、その文章のよさや意味に近づくことができたから、おもしろさを感じたのではないか。現代文の設問は、その文章の理解するべき点を示してくれているのではないか。
受験が間近で少しでも点数を上げようとしているときには合わないので、ここに書かれているように、「高等学校の初学年」か、じっくり文章に向き合おうとする人向きかと思った。
推理小説は犯人が知りたくてどんどんとばし読みしたりする、せっかちな自分の読みを反省。本当に「読んだ」とは言えないのに感想を書いたりしているのかも。でもそれが今の時点での自分の読みということで、この「解釈の基本」を少しずつでも自分のものにしていこう、と思った。
Posted by ブクログ
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読むことにコンプレックスがある。おもしろいと書評にあっても自分がどうも中身が理解できないものが多々ある。読書法も読んでいるつもりだが、それでもわからない。そしてこの本である。この本は試験の参考書である。今も読んでいるところにすぐ役にたっている。
Posted by ブクログ
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