【感想・ネタバレ】医者が「言わない」ことのレビュー

あらすじ

「なぜ医師は、健康診断や人間ドックを受けないのか」
編集者のこんな疑問が、本書刊行の発端になりました。
彼が言うには、何人もの高名な医師たちと書籍を作ってきたけど、だれも人間ドックを受けていないし、これからも受けない、と語ったと(ちなみに、僕もそうです)。それで彼が思ったのは、医師たちは「肝腎なことを知っているのに、一般の人たちに言わないのではないか」と。結論を言えば、そのとおりです。人びとは検査や治療に関し、いろいろな重要事実を医師たちから教えてもらえずにいます。たとえばそもそも欧米には、職場での健康診断(健診)や人間ドックが存在しない、ということをご存じですか?(「はじめに」より)

※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は90年代からがん治療の矛盾について発言してきた。本書刊行直後に亡くなったようで、これが遺言というか総決算の本になるが、私は著者の書籍は初めて読んだ。

・健診や人間ドックをやっているは日本だけ。他国がなぜマネしないかと言うと、やったほうがいいというエビデンスがないから。
・厚労省は健診を受けさせることに躍起。そもそも20代も60代も基準が同じなんておかしいと感じていたが、要するにこれで「異常」が発見されると病院に送って、根拠のはっきりしない「正常値」に保つために薬漬けにするというシステムが出来上がっている。
・抗がん剤は利かない。がんは手術すると逆に暴れることあり。
・日本の高血圧の基準値には根拠がなく、降圧剤は飲むと逆に血流が不足して脳梗塞を起こす危険性を高める。高齢による高血圧は自然な老化現象。
・同様に高脂血症や糖尿病などの生活習慣病も治療が悪影響になることも。
・がんには休眠しているがんや転移しないがんがあり、これらを早期発見して切除すると他の眠っているがんを呼び覚まし逆にステージが上がる。
・BMI30以上からは減量が必要だが、過度な減塩や減量は害悪。

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2024年11月01日

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