【感想・ネタバレ】無人島に生きる十六人(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れついた! 明治31年、帆船・龍睡丸は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、助け合い、日々工夫する日本男児たちは、再び祖国の土を踏むことができるのだろうか? 名作『十五少年漂流記』に勝る、感動の冒険実話。(解説・椎名誠)

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小笠原諸島は無人島(南島)が一部あって、そこに今は絶滅危惧種アホウドリが居たから、小笠原諸島思い出した。良作の実話だった。島ってなんで魅力的なんだろうね。

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2025年04月10日

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音楽劇『無人島に生きる十六人』にものすごく感銘をうけたので原作を読んでみました。

舞台では『生きる』『信じる』などのテーマで人間の心のうちにスポットが当たっていたのですが、原作はもちろんノンフィクションなので、淡々と事実が書かれていました。
それでも、この明治時代の船乗りたちの男らしさやたくましさ、どんな状況下でも前向きに日々勉強して、希望を忘れずに過ごしていたことに感動しました。

アザラシのお話のところも感動でしたし、何より、思ったよりも早く船を見つけて救助されたのが本当に良かったと思いました。

そして、音楽劇の方は、少しフィクションも加えられていますが、こちらも大変すばらしく、原作もどちらも相乗効果で楽しめました。

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2025年02月11日

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どんな困難も心持ち次第なんだな、と言うことと
年長者は、その経験を持って若い人たちを励ますのが大事、そしてみんなをまとめるリーダーが大事、と言うことがよくわかった。
今の会社のリーダー…ときたら…がっくり
せめて自分は、部下に不満や弱音を吐くまい

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2024年12月29日

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日本の先代の方々は素晴らしい。
知恵と創造を働かせ、小さなかけらが集まって、大きな一つの塊となり、生き抜いていく様に心打たれました。
他の動物たちと共存しながら生き抜いていく。
アザラシを人間の友達かのように接する描写にグッときました。

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2024年07月09日

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青空文庫で再読。
小学生か中学生のときに読んだはず。
大学の教授とウミガメの話をしていて、「ウミガメを食べる描写の本を最近読んだ」って言われて思い出したので記念に再読。

語り口調で読み進めやすい。読書感想文向き!

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2023年06月07日

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ネタバレ

たんたんさんの感想を見て読みたくなった本

無人島生活を送った16人のお話
そして、実話⁉︎
有名な物語とかじゃないの?ってのが一番の感想でした。

調査船が座礁で有名なとこで同じ様に座礁してしまい
無人島生活を余儀なくされる

若者やお年寄り(実は、そんなにお年寄りでない)
たちが助け合い支え合い生活する。
夜の見張り番をしてるときに、海を見てたら悲しくなりあらぬ事考えてしまわないよう若者ではなく老人にさせたり
運動や作業をして、常に体を動かす
服を大事に取っておくため、裸の生活を送る
亀の牧場を作り食事に困らないようにする
塩を作る

いろいろな工夫をして生活して無事に全員助け出されてよかった
無人島生活をし怖い思いをした後も、船乗りとしてまた海に出る人たち
強すぎる

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2023年01月11日

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one for all, all for one.
みんなが、いつも気持ちよく過ごせるように気配ること。
衣食住が足りて、礼節を保つ。とはいうけど、苦境のときこそ、高潔に、誇り高く生きる様が人間力だと感じた。

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2022年11月10日

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ネタバレ

明治の時代に本当にあった『十五少年漂流記』。実際に漂流したのは南方の漁場を調査するために船に乗り込んだ屈強な海の男たちであり、子どもではないのだが、並の大人なら恐らく船が難破した時点で死んでただろうし、無人島に漂着してからも10日を待たずに死んでただろうな、という、壮絶な生活が記されている。

無人島に漂着してからの生活の工夫は最後まで緻密かつ深謀遠慮に満ちていて、明治時代という幕末から文明開化の激動の時代を潜り抜けた直後の逞しい人たちであったということを差し引いても、その忍耐力や統率力、集団で一致団結しての行動力には驚かされるばかり。頁を繰る手が止められず、250ページをあっという間に読み終えてしまった。

このぐらいの胆力のある海の男たちであればこその、冒険とスリルの連続。つくづく、ゴールディングの『蠅の王』にはなるはずも無かったんだね、という安心感というか信頼感が、頁の隅々に満ちている。

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2022年11月05日

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太平洋で難破した龍睡丸、乗組員の奮闘を物語として綴るノンフィクションの一冊です。
珊瑚礁の絶望的な孤島に漂着した日本男児16名は、故国への生還を前提とした無駄のない誇りある毎日を過ごします。
その中で培われた規律や研究の大切さ、友の存在と生きることの素晴らしさを感じました。
ウミガメやアザラシの家畜化にも感激しましたが、研究で印象深かったものは食塩の生成です。
以下、引用します。
「海綿の大きなのを集めて、海水をかけ、天日にかわかしては、また海水をかける。これを、いくどもくりかえして、しまいに海綿が、塩分のたいへんにこい汁をふくむようになったとき、その海綿からしぼり出した汁を煮つめたら、いいと思う」
いやぁ…脱帽しました。

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2022年07月30日

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子供(小4)に「面白かったよー」と勧められて、
『親子のコミュニケーションに…一応読んどくか』程度の軽い気持ちで読み始めたんですが…とても面白かった。
最後は涙が…笑

普段ナショナリズム的な感情なんてゼロなんですが、
十六人の規律や、伝馬船に乗り込んで助けを呼びに行くときにも服をちゃんと着たりと、かつての日本人って素晴らしいなと思った。

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2022年04月26日

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日常、文明から離れて無人島で生き残ろうとする頼もしい16人。

助け合いの大切さや人の逞しさ、
文明を離れたからこその自然への敬服、
美しさへの感嘆、
生き物への共感、
最後に船を見つけて甲板に乗り込む前に服を着る(その時の為にも裸で過ごす)など人間の人らしさも気高さも忘れない明治の海の男。
どのシーンも良かった。

何ヶ月も無人島で暮らしながらも人間関係が良好、むしろ思いやりと協力で生き抜く姿に感動。

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2022年01月05日

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十五少年漂流記の日本人版といった趣きの本ですが、私はこちらの方が好きです。みんなで明るく前向きに困難に立ち向かう様が実にいい!
気持ちを前向きにしてくれるステキな本です…オススメ!

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2021年12月25日

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ネタバレ

小説のカテゴリーとしたが、実話に基づく話。
いまから100年以上も前に日本の帆船が太平洋で難破、無人島で十六人が生きのびた話。
水がない、食べ物がない中で、なんとか飲み水をつくり、亀をとったり、魚を捕まえて生き延びる。
 十六人のうち体弱るものもいたものの、なんとか生き延びる。そして約4ヶ月後に日本の船に救助される。
救助されるために、狼煙の準備や船をみつけるための物見櫓の設置など、万全の準備をしている。
 そして無人島でも勉強会を開いたり、色々な仕事を分担したりするなど規律があり、とても偉かったと思う。
明治時代の人のエネルギーを感じる冒険譚であった。

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2021年10月22日

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こちらは日本の船「流水丸」の乗組員たちが、太平洋上で座礁してしまい、無人島に流れ着いた16人の生存記を描いた作品です。

この物語の面白いところは、絶望的な状況にありながらも、彼らが決して悲観しない点だと思いました。食料も水もない中で、16人が知恵を出し合い、海藻やカメなど、島にある資源を工夫して活用していく。その姿が本当にたくましく、人間の持つ「生きる力」を感じました。

普通ならこういったサバイバル物語では、脱落者が出たり、絶望や対立がドラマとして描かれることが多いと思うのですが、この作品ではそういった悲観的な展開がほとんどありません。むしろ16人が互いに支え合い、希望をつなぎながら生き延びる姿が描かれていて、読後には温かい気持ちが残りました。

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2025年11月04日

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サバイバルの経験が具体的に書かれているため、想像しやすい。不自由で厳しい環境の中、規律を守り協力しながら生き抜く様が活力に溢れていて面白かった。

苦労があまりマイナスに書かれていないため、しんどい気持ちにならなくていいのが好き(

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2025年10月22日

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ネタバレ

120年ほど前にある日本の船が難破し、それに乗っていた船員がどのように生還したかを後からまとめた本。運よく珊瑚礁で作られた島に辿り着き、様々な苦労をしつつも偶然通りかかった船に救出されるまでが書かれる。当時の海の男の気風が押し出された海洋冒険譚的な内容になっているが、やはり現代とは少し考え方の違いも感じられた。

難破した船から何とか物資を移動し、何とかやりくりして生活する辺りの内容が面白い。個人的には深く井戸を掘ると海水が出てしまうが、浅く穴を掘ると何とか飲める水が出るという辺りの話が印象に残った。
無線が発達しておらず、200海里も設定されてない時期にはこんな漁をしていたのかと思った。

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2025年04月27日

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ネタバレ

明治時代の遭難漂流記。島の絵と簡単な海図があるのでどこにいたのか(特に遭難するまで)がわかりやすかった。殆ど何もない島で元いた船や近くの島で
明治31年の暮れに東京を出港したものの、約1ヶ月後に釣りをしていたら錨が3つもなくなるトラブルでハワイ付近まで流されてしまう。ホノルルで修繕をし4月4日に出港して帰還するはずが5月20日に座礁してしまう。どうにか住めそうな場所に拠点を作り、9月3日に近くを通る船に救助されるまでの3ヶ月強生き抜いた16人。体調不良は出たものの大きな怪我や死者もなく全員が帰還できたのは本当に凄いと思う。島に住んでいたアザラシを手なづけていていざという時は食料にしようとしていたり、冬に備えて食料などを調達していたのが無事杞憂に終わった。
小笠原島に米国出身の捕鯨者が住んでいて明治に入ってから日本の領土になったというのは初めて知った。帰化して日本語名になったとのことだが「日本男児」たちには実は欧米人も含まれていたのがなんとも不思議。

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2023年07月11日

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こんな実話があったんだなー。おじさんたち(青年もいるか)皆で力を合わせて創意工夫して愉快に過ごしていて、すばらしい。面白かった。当時の少年雑誌の連載のため、安心して子どもにも読ませられるかと。日本人の誇り、みたいなところに時代を感じるけど、それもまた。

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2023年04月12日

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ネタバレ

自然の厳しさと人間の団結の力強さ。1人ひとりの知識、経験を活かし、誰一人諦めずに懸命に生きていた。

僕が幼いときは無人島で生活してみたいだなんて思ってたけど、ここまで厳しい生活はしたくないな笑

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2022年08月28日

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ハワイ沖で帆船が座礁、船長以下乗組員16名が流れ着いた無人島における生活を描いた実話。
子供向け雑誌に連載されたとのことで言葉遣いは極めて平易で、エンタメ性と分かりやすさが重視された結果だろう、生き残るために取った行動と思考に焦点が絞ってあり、絶海の孤島でのサバイバルという状況にも関わらず悲愴感は薄く全体として軽やかで読みやすい。

子供向けであるという制約に加え、作者の美学というか意図から、ネガティブな要素はざっぱり切り落とされており、特に心情的な部分において記録としては正確さを欠く部分もあるのではないかと思われる。
が、それを加味しても、16人の忍耐力と平常心、統率への信頼は驚くべきものがある。
船の破損が決定的となり、これから数年帰れないと思い準備するようにという衝撃に指示にも粛々と従い、飲水の確保や見張り櫓の設置など生存と生還に向けて必要な実務を全員が一体となり強い信頼と結束でこなしていく。形態としては上意下達だが、それは押し付けられたものではなく、そういったシステムを含めた「自分たちの社会」に対する全幅の信頼がベースとなっているように思われる。
果たして今の日本人に同じことができるかというと、これはかなり難しいのではないかと思う。

何はともあれ、16人はいつ終わるともしれない無人島生活を受け入れ、一致団結して生活基盤を築いていく。帰国後を見据えての勉強会すら開催している。
この強さ、向日性はいったい何なのか。



Live as if you were to die tomorrow,
Learn as if you were to live forever.

明日死ぬかのように生きよ、
永遠に生きるかのように学べ。


上記はガンジーの言葉だが、いつの時代でもどんな場所でも人間として大事なことはそうは変わらないのかもしれない。

まずは今日一日を頑張って生きてみよう。

そう思わせてくれる一冊でした。

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2022年07月15日

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「須川邦彦」の『無人島に生きる十六人』を読みました。

「須川邦彦」が東京高等商船学校の実習生だったときに教官であった「中川倉吉」先生が自分の体験談として話されたことを物語にしたものです。

-----story-------------
大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れついた!
明治31年、帆船「龍睡丸」は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。
飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、助け合い、日々工夫する日本男児たちは、再び祖国の土を踏むことができるのだろうか?
名作『十五少年漂流記』に勝る、感動の冒険実話。
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明治時代に起こった実話をもとにした漂流記です。

無人島に上陸するときに「中川」船長が船員に語った言葉、、、

「これから愉快に暮らそう。できるだけ勉強しよう。
 きっとあとでおもしろい思い出になるだろう。」

船が難破し、なんとか無人島に辿り着いた… 水も食料も限られている、、、
そんな事態に遭遇したとき、その事実を前向きには捉えることは難しいと思うんですよね。

でも、そのポジティブな考え方や発言が、仲間に影響し、困難な環境で生きる力を与えたんだと思います。

こんな状況でネガティブ思考になったら、まずは精神的に参っちゃうでしょうからね。

本当は辛くて苦しいことも多かったと思うんだけど、それが強調されてなく、ノンフィクションだということを忘れ、オレも体験したいなぁ… と感じるくらい、知恵と工夫と努力で乗り切った無人島の生活が魅力的に描かれているところが素敵でした。

漂流記として楽しく読めるだけでなく、生き方/考え方についても学ぶことのできた一冊でした。

子どもの頃にワクワクしながら読んだ『十五少年漂流記』や『宝島』、『ロビンソン・クルーソー』、『コンチキ号漂流記』等の漂流モノを(『宝島』は漂流モノじゃないか… )を思い出しましたね。

巻末に付いている「椎名誠」の解説のタイトルは『痛快!十六中年漂流記』でした。
的を得た巧い表現ですよね。




16人が日本に帰還したのが明治32年12月23日… 本書を読み終えたのが、同じ12月23日でした。
偶然とはいえ、不思議な気分になりましたね。

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2022年05月23日

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「「火星の人」の読後感に近い。ポジティブであるということはサバイバルにとって不可欠な要素なのだな。いたずらに悲観せず、やるべきことをやって日々朗らかでいることが生存の秘訣なのだ。

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2021年12月26日

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なりゆきで、沖縄で潜水業の手伝いを半年ほどすることになりました。海に出られる日は船を出してタンクを背負い、潜ります。
海が少し身近になってきた、そんな時に行った整体に本書が置いてあり読みました。

漂流記と言うと、飲水がなく食べ物がなくなり病気になり…その後は語るも悲惨な物語を思い浮かべますが、本書は最後まで痛快。勿論ハッピーエンドです。
あまりにうまく出来すぎていて、フィクションじゃないかと思いますが実話のようです。(勿論脚色はあるのでしょうが)

勤勉で真面目、思いやりとユーモアを常に持ち続けた海の男達の話です。さらっと読めて良い気持ちになれます。前向きになりたいときにおすすめです。

十五少年漂流記も読んでみます。

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2021年12月16日

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主人公の先生が学生に昔あった本当の話を語っている形式

1〜100pくらいまでは、無人島に着くまで
100〜から無人島での話

無人島でどうやって生きてくのか?例えば、蒸留水の作り方とか食べ物とか魚釣りとか冬の過ごし方とか、助けサインの出し方とか、ウニ使って筆記するとか細かいシーンまで見ることができる

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2021年10月25日

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優れたリーダーと有能な部下達。
適材適所で皆が働けばどんなミッションもクリアできると思わせてくれます。

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2024年11月09日

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児童向けなのかな?
明治時代の実話らしいが、太平洋の無人島に流れ着き、永遠に助からないかもしれないのに、16人すべてがすべて前向きで、明るい。船長の言いつけを守り、規律正しく、明るく、労働して、怠けるもの、泣き言を言うものは一人もいない。本当ならば奇跡のようだが、もともとは講談社から昭和初期に出た本(児童向け?)なので、こういう書き方なのでは?
新潮文庫の裏表紙の作品紹介は日本男児たち、とか僕らはとか言う書き方だが、16人は皆大人である。椎名誠も解説で「十五少年漂流記」ならぬ「十六人おじさん漂流記」と書いているのに、これは違うんじゃないだろうか?

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2024年09月28日

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船舶航海関係者で著作家の須川邦彦さんによる、明治31年に実際におきた遭難から帰還までの冒険小説。昨年は、舞台化されているようです。そして、椎名誠さんが選ぶ漂流記のNo.1。
太平洋資源調査中の帆船が、大嵐で難破して、(水無し、食無し、樹木無し)の小さな無人島に、全員無事漂着する。乗員は、帰化人も含む全員日本人。船長から見習いまで、年齢もさまざま。彼らは、島の中で規律を守り、悲観する事なく、節約と創意工夫に励んで、日々を乗り越える。
規律1:島で手に入る物で暮らす
規律2:できない相談を言わない
規律3:規律正しい生活をする
規律4:愉快な生活を心がける
この規律は、現代でも活用できそうですね。
食料や住居などの困難に対応していくことはもちろん、日本に戻った時のために、年長者が若者に教育を与える時間まで確保していた。救助を求める行動にもパワフルに活動して、大和魂を読めます。15少年漂流記も良いですが、こちらも良いです。

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2023年03月15日

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無人島に表流し、そこで生活した16人の男たちの物語。

のみみずの確保や海亀牧場、海鳥やアザラシとの交流など、悲惨な毎日の中に、ユーモラスな一面も。

これらは実話なんですね。
全員、無事に祖国の土を踏むことができて良かったです。

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2022年04月23日

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明治から昭和初期にかけての軍国主義下にある価値観が反映された書きぶりが見られ、内容に多少の脚色はあろうが、資源に乏しい無人島で知恵を絞り創意工夫を重ね、16人もの男たちが総員、数ヶ月を生き抜いて帰還する様には、素直に驚愕する他ない。
私のようなやわな現代人なら1週間も保つかどうか…心身ともに屈強な当時の海の男たちの高いサヴァイヴァル力に、心底感服。
また、こういった有事においては、リーダーさえ有能であれば、滅私奉公、上意下達の構造がとても有効に働くのだろう、ということも分かる。

読後に振り返れば、例えば「エンデュアランス号漂流」や「大西洋漂流76日間」といった海外の漂流記に比べ、事の深刻さを排しきった、根拠のない底抜けの能天気さのようなものさえ感じられ、ノンフィクションとしての凄味に欠ける…という一面はあるかも。

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2022年01月15日

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実話である事がびっくりなくらい壮絶なサバイバル小説。船の背景知識がないと少しだけ読むのに時間がかかるが、当時の船の構造とかサバイバル方法とかが面白い。ストーリーも面白い

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2021年11月24日

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