あらすじ
誰からも「最高の社長秘書」と言われる彼女は、いったいどこがちがうのか? 思わず心がくすぐられる、幸せな気分になる……そんな究極のサービスを提供する「サービスの達人たち」が全国にいる。四万人の顔を知る横浜の名物ドアマン、警察の偉才・似顔絵刑事、シミ抜きクリーニングの名人、まごころを運ぶ富山の薬売りなど、平凡な人による非凡なるサービス――その極意と真髄がここにある。
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Posted by ブクログ
プロフェッショナルとは素人以上の知識・技術を持ち、その知識・技術を活かしてお金をいただく。
それがプロフェッショナルだと思っていた。
もちろん高い知識・技術を持つこともプロフェッショナルであるが、それ以外にもう一つ大事なモノがあることをこの本は教えてくれた。
この本では冒頭でサービスを2のタイプにわけている
”
Aタイプ:
外資系高級ホテルのスタッフ。レストランで客が薬の袋を出したら何も言わずに水を持ってくる。マスコミにも取り上げられやすいホスピタリティの効いたサービス
Bタイプ:
小さなラーメンやでお母さんの手伝いをしている女の子。お母さんが作ったラーメンを一生懸命こぼすまいと運んでいる
Aの人間が持っているのは圧倒的な接客技術だ。
Bの女の子が持っているのは、一生懸命さ、健気さという情緒的なサービスである。
”
Bタイプを疎かにしていないだろうか?
内容は各業界のプロフェッショナル7人を取材したものである。
ホテルのドアマン、カレー屋ココイチの秘書、似顔絵捜査官、ご当地ヒーローの興行をしている人、クリーニング屋、焼き鳥屋、置き薬の販売員が登場してくる
本の内容としては、各プロフェッショナルに対し、淡々と取材したもの。
人によって、共感できるプロフェッショナルは変わってくるだろうが、どのプロフェッショナルも共通していえるのが、AもBも持っているということ。
プロフェッショナルの意識を再確認させてくれた本でした。