【感想・ネタバレ】徳川秀忠と妻お江 江戸三百年の礎を築いた夫婦の物語のレビュー

あらすじ

「秀忠さまは、当年おいくつですか」お江は淀殿の顔色をうかがうように訊いた。我ながら(もう負けている)と感じ、みじめな気分になっていた。「十七歳におなりです」(六歳も年下のお相手。ましてこちらは三度目の結婚ときている。なんとまあ……)お江は打ちひしがれて、黙り込んだ──。信長の妹・お市の方の三女・お江は、幼くして父母を殺されるという悲運を味わう。そして23歳のとき、三度目の結婚で家康の三男・秀忠に嫁ぐ。このとき、秀忠が将来二代将軍になるとは、だれもが夢想だにしていなかった。関ヶ原の戦いでの大失態、大御所家康の院政、春日局との確執……数々の苦難を乗り越え、江戸幕府の土台を築いた夫婦の波瀾の生涯を描く力作長篇小説!

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Posted by ブクログ

著者によって若干違う歴史物語もおもしろい。乱世の時代において女性が政略結婚の道具と利用されていたのが、嘆かわしい。お江は、将軍の母でもあり、皇后の母。死後には孫娘は、天皇という輝かしい栄華の頂点に立つのだが、仲の良い三姉妹が敵見方となってでも徳川家を守り抜く辛さは、計り知れなかったろうと思う。秀忠も『創業は易く、守成は難し』とあるように業を守り、次世代に驕ることなく繋げる事をやってのけた事が素晴らしいと思われ感動した。

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2011年09月23日

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