あらすじ
よい外国人じゃなきゃ、ダメ? 台湾出身で〈日本語に住む〉著者が問う〈ふつう〉への抵抗。小さな声も自由に羽ばたき出すエッセイ集。3歳で台湾から日本に移り住んだ著者が、日常で味わった小さな違和からアイディンティティをめぐる問題、カズオイシグロから「愛の不時着」まで文学・映画を読解する批評文を収録し、日本の〈ふつう〉をやわらかに揺すぶるエッセイ集
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Posted by ブクログ
芥川賞とった人のエッセイかあっと思って手にとる
あとで調べたらわたしが思ってたの楊逸さんだった
中国の人でもとれるんだーっと当時思って
温さんも名前が中国系だったのでなんかごっちゃになってた
名前が中国系だとみんなおんなじになってしまうのって
これもまた問題なのやろか。
とはいえそこまで興味のないことへの認識がざっくりしてしまうのはどうしようもない。
が、これを読んで温さんは私の中で温さんになった。
のでもうざっくり認識ではない
日本語は日本人の言葉、と思っていた。
日本語は日本人だけのものじゃない、とか
日本国籍をもたず、でも日本語で育つ人がいる、とか
あんま考えたことなかった
何か境におかれた人はいろいろ考えたり感じたりする機会が
多いのだろうなあと
そうして言われなければ分からない、きずかないことの
なんと多いことか。
世界はどこまでも多様で複雑
それを求めてはいないんだろうけど、
じゃない側からの声を聞くと
なんかごめんなさい、といつも思ってしまう。
知らないでいること無関心でいることに対し
とはいえ自分に直接関係してこないと
やっぱりなんでも他人事になってしまうのは
わたしが薄情だからなのか?
いろいろ考えちゃうけど、読みやすく、おもしろかった
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