あらすじ
名和高司・京都先端科学大学ビジネススクール教授 推薦!
あなたの会社は、10年後に生き残っていますか。
生き残っているとして、現在の主力事業は、そのまま稼ぎ続けていられるでしょうか――
これまでの企業の衰退の事例を見ると、10年前にはその芽が見られていることが多い。
変化の激しいいまだからこそ、小手先の改革ではなく、10年先の長い時間を見据えた抜本的な企業の変革に、すぐにでも着手する必要があるのだ。
本書では、長期の時間軸で強い成長力を取り戻すための戦略を、「時間軸のトランスフォーメーション戦略」と呼ぶ。
抜本的な変革を求めている企業に向けて、経営戦略の構想、シナリオ作りと実行のポイントについて解説。
成功事例を使いながら、アカデミックな理論や著者自身の実務的な経験を交えて、フレームワークとして提示する。
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Posted by ブクログ
理論はイノベーションのジレンマ、両利きの経営、ブルーオーシャン戦略、ダイナミック・ケイパビリティなどよく知られたものだが、それらを統合して一つのコンセプトに落とし込んでいて、ケースで裏付けされていて大変勉強になった。
Posted by ブクログ
3つのウェイブを同時進行で回すことが重要、ってことは経営者なら皆分かっているはずなのに、なぜできないのだろう?
下っ端には分からない何かがあるのだろうか?
Posted by ブクログ
企業変革の必要性は、普通に働いているだけでも否応なく耳目にする。やれDX、GX、SX、CXと、とにかくXだらけ。それくらい、総論賛成だが具体の実行が難しいテーマである。
本書はそこに明確な道筋は示さないものの、よくある経営本と同様に、過去の成功例を訳知りに解説して、再現性を高めることを試みる。類書との差別化として、投資家との対話を取り上げる点。バリュー投資家とグロース投資家の比率を可視化したグラフは新鮮。どうすれば投資家に受け入れられるかでなく、どうすれば長期目線の投資家を増やせるか、という攻めのIRの観点が新鮮。
事例は、リクルート、ユニ・チャーム、ヤマト。あとは付録程度にAGC。これらのケースを読んだことない人には良いかも?