あらすじ
「はっきり言って、いまの学校はオワコンです」
年間1万人が学校説明会に来る校長先生が教えるミライの授業
「日本で一番学校説明会に人が集まる」とも言われる千代田国際中学校校長・日野田直彦。
定員割れで予備校が出す偏差値が「判定不能」、9年で5人も校長が交代する倒産寸前の状態からV字回復し、学校説明会には毎年のべ1万人以上もの親子が参加している。
「塾なし、海外経験なし、経済力なし」の生徒を海外大学に多数進学させ、海外の有名大学が「日野田の教え子が欲しい」とわざわざ駆けつけるほど。
そんな学校の生徒は「言わなくても勝手に勉強する」「授業にダメ出しする」さらには「学校説明会をジャック」……!?
偏差値50のごく普通の学校から、そして偏差値「判定不能」にまで陥った経営不振の高校から多くの海外進学者を出した、年間1万人が学校説明会に来る、いま注目すべき校長先生が日々子どもたちに伝えている、そして「2050年」を生き抜くためのミライの授業。
【本文より(抜粋)】
いまの学校は限界にきているということです。はっきりいって「オワコン」です。
それは、日本一の難関大学である東京大学や、その東大に多くの生徒が進学する御三家とよばれる中高一貫の名門校、さらには受験戦争を乗り越えるために日々奮闘している予備校や進学塾も例外ではありません。(中略)
ぼくが教育に携わっているのは、日本を変えるためには一番効果的だからです。(中略)
成績が上がらない、あまり学校や先生が好きじゃない、どうしてこんな勉強しなきゃいけないんだろう、なぜ、大学に行かなきゃいけないんだろう、どうせ自分なんて……と思い悩んでいる人にこそ、この本を読んでほしいと思います。
その悩みや違和感はまちがいではありません。ぼくもタイから帰ってきてそう思いました。
でも、少しだけ視点を変えてみてください。すると、世界はちがって見えてきます。(中略)
中学生や高校生のお子さんをもつお父さんやお母さんがたにも読んでほしいと思います。(中略)
ぼくは教育で社会を変えたいと思っています。そのためには仲間が必要です。一緒にワクワクする社会をつくりましょう。
【目次(抜粋)】
第1章 学校はオワコンだ
世界はものすごいスピードで変化している/学校はなんのためにあるのか/「いえない」「いわない」「いわせない」/高度成長を支えた学校/日本は課題先進国/日本よりバンコクの方がイケてる!?/犯人探しはもうやめよう/日本と世界のいいとこ取りが最適解
第2章 ぼくがつくっている「ミライの学校」
足りないのは英会話力じゃなくて思考力/世界のクレイジーに会いにボストンへ/たった2万9800円でハーバード短期留学?/校則を変えたかったら企画書を持ってきなさい/学校説明会を生徒がジャック/コロナ禍で企画書が飛び交う学校
第3章 帰国生、校長になる
関西人、タイで暮らす/監督の話で気づかされたオーナーシップの意味/恩師に「苦手なことや嫌いなことを選べば幅が広がる」といわれ教育の道に/進学塾で気づいた日本の教育の本質
第4章 ミライの勇者へ
コロンブスは夢見るプータロー/英検2級に落ちるほど英語が苦手でも海外へ/大切なのはオーナーシップ/失敗できるヤツが一番偉い/「あんただれやねん?」に答えられるか?/「振り返りは「反省」ではない/留年寸前から世界150位の大学へ/教養とは自由になるための技術/アウェー体験があれば強くなれる/日本の強さは「まあまあ力」/人生は逆張り
第5章 Go Abroad ! ―海外進学の道
海外進学のポイント/さまざまな英語試験/アメリカの大学は3種類/インターナショナルスクール生が使う裏技/いまがチャンス
……ほか
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
海外留学について知りたくて読みました。
著者は、高校などで校長経験のある方で日本の教育システム、その問題点を素直に書かれていて信用できる内容だと思いました。
一番印象的だったのは、Who are you?という質問に答えれますかということです。
今の私でも答えられないことを海外留学する子達は、答えることができるようになるために勉強していると思うと、日本にいててはいけないのではないかと思うようになりました。
海外留学について調べれば調べるほど、当初想定していた、私立大学にいく分だけ貯金しとけばいいやと思っていた自分に後悔しました。
子どもが、行きたいといえば行ける環境をつくることしかできない私。
もっと、稼がなければ、どうしよう…
Posted by ブクログ
海外の大学に進学する際には「Who are you?」あなたは何者なのか?他の人とは違ってどういうところで貢献してくれるのか?という「あなた」は何がしたいのか、何ができるのか?という視点で聞かれることを初めて知った。
日本にはない発想というか今まで考えたこともなかったことだったので、自分ならなんと答えるか?と考えるとかなり難しかった。
自分はもう社会人なので、大学進学はもう無理ですが(←と書きながらこれも自分で自分の限界を決めてしまっていてよくないなと思いました)
自分で限界を決めずチャレンジしてみることは大事だなと思いました。
あとがきに書かれていた「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は最近耳にすることがあり、心がけて行動しているところだったので、まずは当たり前のことを当たり前に、周りに感謝しつつ、自分の身の回りでおざなりになっていることも少しずつ整えていこうと思いました。
Posted by ブクログ
子供を持つ親として、知っておきたい内容が書かれていた。日本国内だけを選択肢にせず、世界中の人と働ける力をつけられるような選択肢を与えたい。今の教育現場や今後についてもっと知りたい。
Posted by ブクログ
親になり、過熱化しているらしい中学受験が世界の劇的な変化にマッチしているのかがすごく気になっていた。
日本の国力や日本を取り巻く環境からすれば、親と同じように有名中学、有名大学、国家資格というような道を進んでも生き残れない。
世界で通用する力をつけるための教育を真剣に考えさせられた。
Posted by ブクログ
日野田さんのような考えの先生はたくさんおられるのかもしれないけど、今の教育制度がそれをするのが難しいのだろうな。と思った。
本文中にでてきた、日本の教育と世界の教育のいいとこどりをしたらいい。という言葉に深く共感した。いつまでも昭和生まれが経験したような学習をしていてはいけないと思う。
新しい考え方の先生がたくさん増えて教育をどんどん改革していってほしい。
Posted by ブクログ
子をもつ親
よく言われてもいる近い未来の予想される問題を知ることになり 強さや不安さえ感じる。
2050年問題を 幸せに生きられるか?
これからを生きていく子供たちに必要な心構えと行動が具体的に書かれている。
今の当たり前に流れて生きていて大丈夫だろうか。
自分とは何者かに答えられるようになること
主体的に人生の主人公となってチャレンジしていく
十代の子や親、色んな世代に読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
なおさんの考え方、日本中にもっと広まってほしい!
オーナーシップとパーパスの欠如。
オーナーシップとは、責任を自覚し、果たすこと
学校で身につけるべき3つ
知識
スキル
マインドセット、こうだからこうと考えること
スピーキングが苦手なのは、思考力、社会力、即興力。自分で考える力、それを論理的にわかりやすく他者に伝える力のある、他者との議論を通じて自分の考えや意見を深めたり高めたりする力。さらには短時間で仮説を立ててそれを検証、改善する力!
勇者になれ。必要なのは、世界の行末を的確に予測し、生き抜くために必要な最低限の知識と、ロジカルシンキング、プレゼンのスキル、オープンマインドでチャレンジし続け、どんな問題も自分のこととして考えることができるマインドを身につけること。
大切なのは、信念を突き通すこと、絶対に諦めないこと、フィードバックを受け入れ否定しないこと。
自分は何者か、何をしたいか?それを知ることは、天命を知ること。→ 自分の社会での役割やなすべきことがわかる。
It’s more fun to be a pirate than to join the navy.
By Steve Jobs
〈ナオさんの言葉〉
1. 本を読もう 年間3万ページ
2. 深呼吸をしよう、辛い時は立ち止まり一歩下がる
3. 旅に出て視野を広げよう
4. 素直でいよう 叱ってくれる人を大切にしよう
5. できない理由より実行するための方法を考えよう
6. 礼儀と感謝を大別にしよう
7. 下積みを大切にしよう
8. チャンスは一度しかこないから大切にしよう
9. 思い込みらレッテルを貼らないようにしよう
10. 人生は逆張り みんなと違うことをやる、変人と呼ばれてみる、常識を疑ってみる!
Posted by ブクログ
帯の「いまの学校はオワコンです」に惹かれて手に取りました。小学生の頃から漠然と学校が嫌いだったこともあり、そのもやもやの答えを見つけられるのではという思いもありました。内容はいまの学校に対する批判的なものではなく、教育のあり方、学校の役割、大学の考え方など読み手へ疑問を投げかける、考えさせられる内容でした。たくさんの失敗を経験すること、主体性をもつこと、学び続けることの大切さを教えてくれる1冊です。学校に対して疑問を持っている人や学生、子育て中の方には特におすすめしたいです!
Posted by ブクログ
世の中の移り変わりを敏感に感じ取り、いち早く仕事に落とし込むのも教育現場の役割だと思います。これから社会を担っていく生徒に、再現性のあるスキルを教えていくのも教員の仕事です。著者は、勉強はコストパフォーマンスに優れていると述べています。私もそう思います。また、教科を学ぶことはもちろんのこと、学校とは、本来はきっかけを与え、可能性を広げる場所であり、大切なのは人生の選択肢の幅を広げることだとも述べられています。まさにその通りだと共感できます。前作の【なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか! ?】に続いて読み終わった後にやる気がみなぎってくる内容です。教育関係の皆さんに是非読んでいただきたい一冊でした。
Posted by ブクログ
新年度を迎える前に刺激的な本に出会えてよかった。
新年度はワクワクとドキドキがごちゃごちゃに混ざる時期なので、楽しみになる本が読めてよかった!
Posted by ブクログ
現場の教員だが、「まさにそう!」と膝を打つ場面が多かった。変わらない、変わる気のない業界を、そろそろ変えて行かなければならない。そういう気持ちのある教員たちが少しずつ増えたら、子どもたちも教員も、もっと生きやすくなるのにな。自分にできることをコツコツ頑張ろうと思えた。
Posted by ブクログ
失敗できる環境をいかに作るか。(いかに生徒に権限を与えるか)
「変えてくれ」という嘆願より、「こういう風にしたい」という企画書を。
学ぶため・考えるための、ノートテイキングやマインドマップ、ブレストなどのアカデミックスキルが重要。
オーナーシップ=どんなことも他人事にしないで、自分事ととらえ、行動し、それに責任を持つこと。
大学での勉強は目的ではなく手段。大学での勉強を通し、何になるのか、何をしたいのか。
大学を選ぶときにはブランドではなく、先生を選ぶ。すなわち、学びたい分野・教員の論文を読むと良い。
Posted by ブクログ
子どもが不登校気味だというお母さんの話を聞いてあげた。その子は学校に先生に世の中に・・・とにかく不満があるのだと言う。
ふと「この本を読んでみる?」と勧めてみたらどうかと思った。何かをきっかけにスイッチが入ればいいなと思う。