あらすじ
統計や数字に強くなる!
現代人必修の「データを使いこなす力」を、GoogleやSmartNewsなどで教えるエキスパートが分かりやすく解説。
真実を見抜き、正確に伝えるための「データ思考」入門。
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「データ可視化」は現代人必修!
「この本では、データ可視化を効果的に行うために必要な「データ思考」とでも呼ぶべき思考法を丁寧に解説していきます。この本を読むことで、データを正しく読めるようになるのはもちろん、実際に皆さんがデータを使いこなし、効果的に情報を伝えるための「データ可視化のための考え方」を身につけることができます。数字や統計に苦手意識がある方でも、ほんとうの意味で「データに強く」なれるでしょう。」(「はじめに」より)
【本書の内容】
・人はデータを「読む」ことはできない
・コロナの感染状況を最も的確に表現したグラフ
・ナイチンゲールが作った「データ可視化」の名作
・みんな騙される「詐欺グラフ」の見分け方
・年収が上がるほど血圧が高くなる?
・分かりやすいグラフに不可欠な「データの絞り方」
・「データの軸」を見定めよ
・甲子園投手の「過剰投球」を一目で理解させるには
・「台風の進路予想図」の大いなる誤解 ……ほか
【本書の構成】
第1章 データ可視化という強力な武器
第2章 データを読み解く
第3章 データを編集する(理論編)
第4章 データを編集する(実践編)
第5章 データをデザインする
第6章 多様なデータの見せ方
第7章 データ可視化をどのように改良するか
第8章 炎上や誤解を避ける
第9章 データ可視化と報道
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コロナコロナで大騒ぎしていた2020年以降、日本国内のコロナ感染状況を表した東洋経済オンライン上のサイトが密かに注目を集めていたことをご存じだろうか。サイトを見たことは無くても、サイト内のグラフはSNSなどでかなりシェアされていたので、何かしら目にしている人が多いのではないかと思う。
本書の著者はこのサイトを作った人物で、ここで述べられているテクニカルな内容はあのサイトに全て凝縮されているといっても過言ではない。5類移行に伴い現在は更新停止状態だが、このテーマに興味を持ったのであれば一度見ておいて損はないと思う。
本書の中身に関していうと、読後の印象としては非常に分かりやすいというのが何よりの美点で、理数系が苦手な人でもとっかかりやすいのではないかと。数字を伴うデータに限らず、どうすれば伝えたい情報が他人に伝わるのか、という観点で読んでも面白い。社会人になればプレゼン資料なんかを作ることもあると思うけど、そんな時に本書があればきっと役に立つだろう。
Posted by ブクログ
人がデータを見る/読む時に知りたいことは、「〜〜のデータについて」ではなく「どこで何がどんな状況か」
データの可視化の有用性?を他者に認識してもらうには言葉での説明よりも実際に可視化されたデータを見てもらってメッセージを理解してもらう方が納得感がある
Posted by ブクログ
理系大学生や大学院生は呼んでもいいと思う一冊。入門と書いてあるだけあって、かなり読みやすい。
星4の理由は、これを必要とする方が限定的かなと感じてしまった。一方、教養として読むのにもアリだと思うので、ぜひ本屋さんで見極めてほしい
Posted by ブクログ
データを受け取る側ではなく発信する側からみた本。誠実にデータを伝えるために、データを伝わるものにするために考えるべきポイントがまとめられている。子どもたちも、読む際の注意点を学ぶだけでなく、実際に発信してみることでより理解が深まると思うので、貴重な気づきを得た。
「はじめに」では、「思考法」「生き抜く」「武器」などの一般書によくみられる刺激的な単語が見られたので警戒したが、本文は落ち着いた筆致で淡々と解説されており読みやすい。
Posted by ブクログ
データ可視化とその意義について、インターネットメディアの興隆を含めて目に触れる機会の多くなった媒体を専門的に扱ってきた著者の思考は、こうして本の形で表明されることで文字通り可視化されることが多いように思った。
Posted by ブクログ
データを可視化することの意義と留意すべきことをわかりやすい文章で書かれている。
メディア関連に働いてる人向けの視点が多いが、自身が社内等の資料作成でも共通する点は多いと感じた。
また受け手としてのデータリテラシーの向上にもつながる。
Posted by ブクログ
データ思考入門というタイトルだが、データの可視性や解釈性に関する話題によりフォーカスした内容だった。個人的には新しい情報は得られなかったが、相関と因果に始まり、詐欺グラフなど、こういったデータリテラシーはデジタル・データ社会を生きる現代人全ての喫緊の課題と思えた。行政と民間のデータに対する役割の違い。
Posted by ブクログ
東洋経済で新型コロナに関するデータを出していた方の本ということで、読んでみた。
データをグラフィカルに示す上で意識したいことを、基礎から(初歩的な)実践まで網羅しており、まさにデータを表現しようと思ったときに入門として読める内容と感じた。
表現する上でコンセプトを持つこと、補助線を引く(注釈等を入れる)ことというのが、個人的にとても印象に残った。
Posted by ブクログ
タイトル通り、正に入門として、まずは呼んでおくべき本だと思います。
ただ、入門と銘打つ通り、解析方法やビジュアライズテクニックについては割愛されているので、まずはデータを活用して何らかの意思決定に利用するというケースにおいて最初に読んでおいて、この上にテクニック本を活用する流れがよいかと思います。
Posted by ブクログ
データの読み方を会得するために読んだが、これは作り手手の視点であることが肩透かしだったが、データの軸の見方・適切な軸の選び方、ときにはあえてデータを明確に見せない選択をすることなど、いくつか面白い点があった。
Posted by ブクログ
データをどのように扱うことで可視化をしていくか。更には、どのようなビジュアルでどのタイミングで可視化したものを世の中に出していくか。
データを活用したビジュアルのhowto本ではないです。