あらすじ
■お店を取り巻く環境は、近年ますます厳しさを増しています。
・大型ショッピングモールの出店
・ネットショップとの価格競争
・消費しない若者
「お店が殺される!」と嘆いています。
しかし、実はそれが本質を見誤った議論だとしたらどうでしょう。
■ここに登場するお店は、いずれも厳しい業界・環境に置かれながら
業績を伸ばし続けているお店ばかりです。
市場規模が10年で半分になった呉服業界において
売り上げを伸ばし続けている呉服店。
クリーニングに出すものがなくても、
一切の値引きなしで、お客さんがわんさか詰めかけるクリーニング屋。
彼らは、同じ業界から「奇跡だ!!」と言われています。
■人にフォーカスする商いの三本柱。
「顧客作り」「動機づけ」「毎日来たくなる店になる」であり、
「マスタービジネス」なのです。
著者の小阪裕司氏は10年以上に渡り、
ワクワク系実践会を主宰し、売れない店を売れる店に変えてきました。
実績と理論を余すことなく公開しています。
商人の魂を忘れた人、すべてに手に取ってほしい1冊です。
■目次
第1章 誰が店を殺すのか
第2章 数字を見るな! お客を見よ!人にフォーカスするしくみ
第3章 店はお客の「こころ」をつくれ!マスタービジネスのしくみ
第4章 あの店の奇跡はこうして起きた
第5章 あなたは進むだけ!商い革命が起きる五つのステップ
第6章 新しい時代の店のカタチはこれだ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本に書かれているのはドラッガーのそれと全く同じだと感じた。
「あなたの顧客に集中しなさい」
顧客意外に集中を削ぐものは沢山ある。予算の達成、上司の表情、第三者の評価。 でも、「顧客」に集中しなさい。顧客が動かなければ何も動かない。顧客が動くには「あなた」が必要だという主張は、非常に潔いし論理的だと思う。
お店というテーマで描かれる実例の数々に触れられ、その劇場としての機能を通じて需要を生み出すソフトの部分にしか、人は力点が置けないという本書に触れて、大阪は茨木市にあったギター屋さんや、南森町の親友がやる美容院、大学の時に通ったジャズバー、大阪市西区にあるメチャクチャ取っつきにくいのに毎日行きたいなーと思うハーレーのおっさんの居酒屋を思い出す。
そういう店舗を思い出すたび驚くのは、行きたい夜の気分を当時と変わらず思い出すことだ。経済を生み出す体験とはコレのことかと腹に落ちた。
Posted by ブクログ
参考になる言葉、考え方がある
知識としては、真新しい事はないが、できない、実践が続かないこと
あらためて、自分の思いを実践したいと思わせてくれた
Posted by ブクログ
「数字よりも人と向き合う」という、当たり前だけどないがしろにされがちなことが強調されていました。
業界的には斜陽産業になっているところも、ここを改善するだけで頭一つ飛び出る可能性は十分あると、元気を与えてくれる1冊。
ワクワク系の実践で息を吹き返したお店のエピソードが具体的に紹介されていますが、「結果」はしっかり書かれていても、具体的なノウハウについてはフンワリしています。
「この本を読めばやり方が全部わかる」という類のハウツー本ではありません。自己啓発書に近いかも…。
本格的にワクワク系がやりたくなったら小阪さんのセミナーに参加してねという、勧誘の側面の方が大きいと感じました。