【感想・ネタバレ】21世紀を信じてみる戯曲集のレビュー

あらすじ

書道教室が神話空間と化し、集団とその物語が変容する衝撃作「ザ・キャラクター」。3人家族の偏愛が世界の終末を招き寄せる、破滅=再生のスラップスティック「表に出ろいっ!」。火山観測所に赴任した男と虚言癖の女が、大噴火の噂を巡って歴史を往還する最新作「南へ」。「信じるとは何か」を問う、野田演劇を体感する戯曲集!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「ザ・キャラクター」
この戯曲がもつコトバをどこまで理解できているだろうか。
問題は、このマドロミという存在だ。
私たちははじめ、マドロミとともに「俤」の中の「弟」を探そうと書道教室にするりと入り込む。
そして、探るために、自分の言葉でこの集団の狂気を増長させていくにつれて、あることを知る。
弟は、地下鉄サリン事件(そう言い切ろう)の犯人であった、と。
書道教室に騙されていた、殺された、被害者の家族という立場から、
結局最後に気がついてみれば自分は加害者の身内であり、
また、自分さえあの事件を増長させていった人間の一人へ。
私たちは、間違いなくつきつけられている。
お前は、まだ目を覚ましたくないのか?
まだ、それでもまどろんでいる気なのか?
批判するその言葉、慰めのその言葉一つ、すべてに責任がある。
「幼い」では許されないのだ。
幼くてもいーじゃん!な論調に断固としてNOを突きつける。
勇気のいる話でもあると思う。
マドロミは私たちだ。
自分は、あの集団の狂気と、この社会で起きているできごとと、
それらを傍観しているだけの存在で、まったく関係がない、
と心のどこかで思っている私たち全てのことだ。
私たちは、今起きている何事とも無関係ではない。
一人一人が自分の問題として、引き受ける必要性のあることだらけなのだ。

0
2011年03月25日

Posted by ブクログ

「ザ・キャラクター」「表へ出ろい!」「南へ」の三本立て脚本集。「ザ・キャラクター」が一番面白かった。「南へ」を観に行きたかったので、購入。(もう公演は終わってるので。。)野田秀樹、初めて読んだけど、結構面白かったから、ぜひ公演に行きたい。

0
2011年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テンション高い戯曲集。ギャグは面白かった。台詞のテンポもよかった。
言葉遊びと風刺に偏りすぎて肝心の中身は?。

0
2015年03月23日

「雑学・エンタメ」ランキング