【感想・ネタバレ】北欧史 下のレビュー

あらすじ

『新版世界各国史21 北欧史』を上・下巻のハンディ版としてリニューアル。現代までの研究動向を踏まえ、特にカナ表記を一新するなど、全体を通して修正を加えての刊行。 北欧の国々は周辺の大国とのパワーバランスの前にどのように立ち回り、いかにして「幸福度」の高い社会をつくり上げたのか。 環境問題、世界平和、男女平等など、さまざまな課題においていまや世界をリードする北欧各国の歴史の積み重ねをみつめる。 下巻では、19世紀後半以降を扱い、21世紀に入ってからの動きを新たに加筆した。ウクライナ情勢を受けて西洋諸国とロシアの間で揺れる直近の北欧の状況についても、史料批判がまだ十分に及んでいない段階ではあるものの、現状での記録として可能な範囲で追記している。

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Posted by ブクログ

第二次大戦後、なぜか北欧では社会民主主義がずつと政権を担って高福祉国家となっていく。これも強国の周辺の独自路線だからか。厳しい自然の中、協力することが大事で他者に寛容だからか。EUやロシアとの間で、積極的に国際的な平和システムの構築に貢献していくことが自国の安定につながる、という考え方は素晴らしいし、その伝統はSDGsやグレタさんに連なっている。自然と平等を大事にする価値観はもっと見習いたい。

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2024年08月15日

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