【感想・ネタバレ】再愛なる聖槍のレビュー

あらすじ

クリスマスイヴに起こった、前代未聞の「観覧車ジャック」!

妻との離婚以来5年ぶりに会った愛娘とともに、テーマパーク・ドリームランドを訪れた元刑事の仲山。
楽しい時間は束の間、2人が観覧車に乗った直後、何者かによって観覧車が乗っ取られ、人質となってしまう。
「小人」を名乗るジャック犯に連絡役として指名された仲山と娘・凛の運命やいかに。
そして、地上で事件解決の指揮を執っている貝崎は、5年前のクリスマスイヴに起こった未解決事件に関して互いの秘密を握り合う因縁の相手で――。
絡み合う二つの事件とそれぞれの思惑。ドリームランドを象徴する巨大観覧車に隠された衝撃の真相とは。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『再愛なる聖槍』は緻密な構成とスピード感を持つ作品であり、初読時にも読者を満足させる読み応えがあります。
この作品は長編小説に挑戦したいが読みやすい作品を求めている人や、テンポの良い小説を楽しみたい人、面白いミステリー小説を探している人におすすめです。ドラマ化も期待される作品であり、内部に閉じ込められた元警察官の孤独な戦いを描いた社会派ミステリーとも言えます。
『再愛なる聖槍』はタイトル回収による読後感も魅力の一つです。終盤で明らかになる被害者少女の心情と相まって、深い感銘を与えるでしょう。

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2023年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章も読みやすく、読書初心者さんやミステリー初心者さんにもおすすめ!だからといって、物足りない感はないです。

最後までハラハラドキドキ!!
タイトルの意味がわかった時は切なくなった。

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2024年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【ネタバレ注意です】
写実的で映像が浮かびやすい文体のため、テンポよく読み終えましたが、個人的には読後感はあまり良くない。
ミステリー読書は、最後の真相に到達するまでは「投資」だが、途中も違和感があったり、結末もそれを拭うほどのサッパリ感もなく、でした。。


◆共感
仲山と貝塚の憎み合いが、一貫したトピックの一つであり、「殺したい」というような、心情描写が途中でもところどころあったが、
読み進めるうえでは、何故そこまで憎むのか共感できず、読み進める上での違和感になったり、
最後まで読んでも、いや途中そんなに憎むか?と彼らの激しい感情に置いてけぼり感あり。

◆胸糞要素
幼い娘を持つ母としては、幼い女の子への凄惨な性暴力/殺害の話は、ただでさえキツイ。
そして、精液のくだりが胸糞すぎて、読み進める上のノイズだった。

幼い子供への性暴力要素は果たして必要だった?
ない方が、クリスマスという全体のトーンにも合うし
また、犯人の歪みに関する人物描写が薄い中だと、性暴力という要素の必然性も感じられない。。。

◆キャラのエピソード不足
最後の小人へのお説教シーンは唐突に感じられた。
姉の心情/人物描写や、妹と交番でのエピソードが薄い中で、いきなり「愛情に偏りがあった」という話は突拍子もなく感じた。妻が死んでるのもよく分からないし。
個性的なキャラクターが多い中で、その描写は仲山に全振りしてしまった印象。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物の誰もが怪しく見えてくる話の運びは上手いなあと思いました。

元警察官の仲山は、離婚したため別に住んでいる小学生の娘と共に観覧車の中で事件に巻き込まれました。犯人からの指示で交渉役になった仲山は、捜査の指揮をとるのがかつての同期の貝崎と知り複雑な気持ちになります。
貝崎が嫌な奴で頼りになるのかどうかハラハラさせられました。

テンポのよい展開で面白かったですが、犯人の動機が逆恨みに思えてモヤっとしました。交番勤めの仲山が非番の日に家族との時間を優先させて、事件に気付かなかったことがそんなに責められることなのでしょうか。
それに周囲の人が少女に気付かなくても責められることではないのでは、と思います。
風花ちゃんの祖父は自分の責任を転嫁しているように見えました。ものすごく身勝手で、落ちたゴンドラに乗っていた人の家族のことは考えないのだろうでしょうね。
モヤモヤします。

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2025年01月12日

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