あらすじ
あなたは、何のために働くのですか? こんな問い掛けに、あなたならどのように答えるだろうか。生活をしていくお金を稼ぐため。しかるべき地位に就きたいから。こんな答えが返ってきそうだ。しかし著者はいう。「何のために働くのか」という、この問い掛けと、その答えにこそ、今後の長い人生を左右するような、大きな意味が込められていると。給料や収入、役職や地位は、たしかに働いた結果得られる「報酬」に違いない。ところがこれらは、使ってしまえば無くなる報酬であり、その仕事を離れれば失ってしまう報酬である。しかし著者は、目には見えないが、一生失うことのない「最高の報酬」がある、と説く。それは、仕事という作品の創造を通して得られる、技術の熟練、人との出会いと学び、完成の喜び、その結果としての「人間的成長」であるというのだ。『なぜ、働くのか』に続く、好評の書籍講話第二弾は、人生を深く静かに見据えた新人生論である。
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Posted by ブクログ
目に見えない報酬があること。
目に見えない報酬は3つあること。
3つとは「能力」「仕事」「成長」であること。
報酬には2つあること。
2つとは、「自ら求めて得るべき報酬」「結果として与えられるべき報酬」であること。
「能力」「仕事」「成長」は「自ら求めて得るべき報酬」であること。
「収入」「地位」は「結果として与えられるべき報酬」であること。
ともすれば手段が目的化している己に気づかされました。
Posted by ブクログ
仕事には
1)目に見える報酬(給料、役職、地位etc)と
2)目に見えない報酬がある。
本当に大切なのは、目に見えない報酬。
それは、
①能力(を身につけること)
②仕事(を残すこと)
③成長(すること)
そして最高の報酬は3つ目の決して失われぬ成長。
成長という答えが、自分の価値観と合っていてよかった。
これからも成長のために、そしてもう一つの価値感「貢献」
のために仕事に励もう。
Posted by ブクログ
核燃料サイクルの工学博士号を持つ著者の、仕事からの最高の報酬とは何かを説くサラリーマン向け啓発書。
安易に地位や金銭報酬を求めるだけの風潮について痛烈に批判し、得られるべきは「見えない報酬」であり、それが本当のプロフェッショナルとなるための王道であると主張している。
そのためには、Ⅰ、能力を高めること Ⅱ、仕事を残すこと Ⅲ、自分自身を成長させることであるとし。その三点につき謙虚に取り組み、師匠と出会う必要性や呼吸・着眼・心得をどのように会得していくかを指南している。やはり、ここは謙虚になり、自分の振る舞いを再考すべきと反省させられた。