あらすじ
「死ぬ時は俺も一緒ですよ――俺だけの姫さま」
王配である父の不貞によって生まれた第二王女シルフィアは
黒髪赤目という容姿のせいで『ばけもの』と蔑まれていた。
離宮でひっそりと暮らす彼女にとって、幼い頃から側にいる護衛騎士オルテウスだけが心の拠り所。
だが彼と鈴蘭を愛でる穏やかな日々はシルフィアの輿入れが決まったときから狂い始め――。
ある日、女王暗殺を父と共謀した咎人としてシルフィアは投獄されてしまう。
救出してくれたはずのオルテウスに強引に身体を暴かれ貫かれて……。
仮面の元護衛騎士×ばけもの王女、誰にも触れさせない監禁愛。
【目次】
序章 暗冥に差す光
一章 罪咎の証
二章 主従の契り
三章 禍の傷痕
四章 あなただけの騎士
五章 悲哀の囚人
六章 わたしだけの騎士
七章 呪われたばけもの
終章 唯一無二の相手
あとがき
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Posted by ブクログ
王配である父の不貞の象徴、珍しい黒髪赤目のせいで悪魔と蔑まれる王女は牢館と呼ばれる場所で暮らす
幼い頃、自分だけの騎士にと選んだヒーローと過ごす穏やかな日々
しかし彼女の婚姻の話が持ち上がり、平穏な日々に終わりを告げる
とても良い執着
姫さまとの両片想いが美味しい
Posted by ブクログ
オルテウスも十分歪んでいたが、後書きにもあった通り、一番歪んでいたのは、全てを知っていた上で静観し自分の思うとおりにした女王かもしれない。
シルフィアの父の執着も十分狂っていたが、自分は正直オルテウスの歪んだ愛がもたらした嘘かなと思っていたので、本当にやばかったのには勝手に驚いてしまった。
シルフィアはシルフィアで、様々な目に遭いながらも、最終的にはタイトルにある「鳥籠」を選択。
幸せは人それぞれですが、思わず「いいのか?」とツッコミを入れたくなった。
挿絵で幸せそうに微笑んでいたのが救いかなあ。
ただ歪みの連鎖は続きそうだ。
彼らの息子を見ていると、その不安はどうにも拭えない。
願わくば、シルフィアの父のようにはなりませんように。