あらすじ
ブレイクスルーは対話から生まれる
自分を、組織を、未来を変える
リーダーが知っておくべき「対話」の底力
変化が激しく問題が複雑に絡み合った現代は、一人の人間が
既知の知識やものの見方を使って答えが出せるほど簡単な時代ではありません。
実際、仕事をするなかで、従来のやり方では行き詰まりを感じている方も少なくないでしょう。
これまでのものの見方、これまでの常識、これまでの成功体験が通用しなくなった今、
かつてないほど対話の果たす役割は大きくなっています。(「はじめに」より抜粋)
本書では、チームづくりやアイディア創出、問題解決といった目的ごとに
プロセスを実践するための対話の基礎力と、その実践方法を解説します。
著者はベストセラー『リフレクション』で
メタ認知と振り返りの重要性を説いた熊平美香氏。
対話の5つの基礎力として、
「メタ認知」「評価判断の保留」「傾聴」「学習と変容」「リアルタイム・リフレクション」
を挙げ、オリジナルのフレームワークとともに実践的に紹介します。
<こんな人・こんなシーンにおすすめ>
・関係者が増えると予定調和な結論になってしまう
・組織を変えたいのに、過去の成功体験にしがみついてしまう
・チーム間で学習を促進させたい
・心理的安全性の高い組織をつくりたい
・多様な関係者とともに価値創造をしたい
・自分の固定概念に気づき、アップデートしたい
<推薦コメント>
◎――Zホールディングス株式会社 Zアカデミア学長 伊藤羊一氏
仕事する上で、常に横に置いておきたい一冊。
1on1のときにも、アイディアを考えるときにも、問題解決をするときにも。
様々な局面で、本書に書かれている感覚がほんとうに大事。
◎――面白法人カヤック 代表取締役CEO 柳澤大輔氏
対話こそが、世界をよりよくする唯一の手段。
対話がビジネスシーンにこそ求められる理由は、ビジネスを変えてこそ世界が変わるからです。
この本は、ビジネスにおける対話の価値を、「チームワークをよくするためのもの」から「問題解決やイノベーションを起こすためのもの」へと再定義しています。
<もくじ>
はじめに
第1章 対話のスキル
第2章 共創するチームの対話
第3章 多様性を価値に変える対話
第4章 創造性を高める対話
第5章 厄介な問題解決のための対話
おわりに
参考文献・WEBサイト
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
対話とは自分と相手の意見の違いを認識することだと思っていたが、そこからもう一歩進んで、自分を変容させる目的があると。
今までプレゼンの際、相手に変容をするところまでは望んで話してはいなかったけれど、本質的には「自分を変容させる」、視野を広げていくことにあるのだと改めて思った。
そのためには自分の評価に固執しない、つまり感情に引きずられないことが重要なのだ。
ということは結局のところ対話とは、相手の考えを知ることで自分のことを知るきっかけなのだと思った。
Posted by ブクログ
厄介な問題の解決には、年代や立場など自分と異なる人との対話力が大事だということ。反対(対立)意見は、歓迎する。自分が見落としている視点をもらい、新たなアイデアを生み出すヒントになる。
対話の時には、判断を保留にし、相手の意見、どういう背景からその意見が出てきているのか、相手の価値観、感情を傾聴する。