【感想・ネタバレ】パレードのシステムのレビュー

あらすじ

鮮明で美しく、静謐かつ余韻に満ちたレクイエム、芥川賞作家の新境地。
人生はパレード、荘厳な魂の旅路。台湾と日本、統治と戦争の歴史に及ぶ記録と記憶の軌跡――。

祖父の自死をきっかけに実家のある地元に帰った美術家の私。祖父が日本の植民地だった戦前の台湾に生まれ育った「湾生」と呼ばれる子どもだったことを知り、日本統治下の台湾について調べ、知人からも話を聞き、誘われるまま台湾を訪れることになる。祖父の自死の原因、理由を探り、自身のルーツ・アイデンティティを確かめるための台湾訪問だが、何かに導かれるように台湾先住民の系譜にある人物の葬儀に参加することになる。日本とは全く違う儀式や儀礼、風景に触れるうち、戦争や生と死・祖父の思い出・美大時代唯一の友人の死、様々なイメージが想起され喚起されていくのだった。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

台湾と日本 

かつて、日本が統治していた歴史がある。
その中で、湾生と呼ばれる統治時代に台湾に生まれ、第二次世界大戦後に日本に引き揚げられた日本人たちがいる。本作の主人公の祖父もその湾生の一人だった。
祖父の葬式のために、久しぶりに故郷に帰った主人公だったが、どこか雰囲気の違う葬式に戸惑った。参列者が母と叔母だけで、執り行われていたから、その原因は、祖父の自死にあったから。
祖父のルーツを辿るべく、台湾に向かう主人公は
そこで、何を感じ取るのか、何故自死に向かったのか、死生観を考えさせる、生と死、両方の側面から見た作品でした。

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2023年02月06日

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