あらすじ
山中伸弥氏絶賛!話題の脳科学者が解き明かす「高学歴親の子どもが引きこもる理由」
「干渉・溺愛・矛盾」子育てに失敗する親には共通点があった。
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Posted by ブクログ
子はなし、高学歴には程遠い存在の自分ですが、かなり参考になりました。高学歴&高収入の方々の気持ちもわからなくもないです。昨今、SNSなどを通して早期教育に熱心になりがちですが、成績がいいだけでは生きてゆけない。良かれと思ってやっていることがその子にとっていい事なのかはその子にしかわからないし、正解は十人十色。それも時代によっては変化する。
親としては焦ってしまうけど、そこはじっと我慢。偏った知識ではなく、いろんな情報を得ては精査し、家族で話し合ったりすることも大事なんだなと思います。
Posted by ブクログ
早寝早起き朝ごはん!
9時には寝かせる!
とにかく、これを貫くぞ!
そして、子どもを信じること。
これがすごく大事。
子どもを信じて手を貸さない、口を出さない。
この子なら大丈夫!そう信じること。
手元に置いて、時折読み返したい良書。
Posted by ブクログ
タイトルを見て、今後の子育てに不安を感じたため読んでみることに。
本書によれば、子育ては「心配」を「信頼」に変えていく旅である。
高学歴親(もしくは、子どもの教育に熱心な親なども該当するか)が陥りがちな落とし穴を、具体的な事例とともに紹介している。
完璧主義な高学歴親は、感受性が高く、不安も予知しやすいため、あらかじめネガティブなことを回避するために目の前のことに一所懸命に取り組もうとする傾向がある。
ただし、何もかも先回りしてお膳立てすることは、子どもにとっては心配ばかりして自分を信頼してくれないというメッセージになり得る。
干渉が強すぎる親は子どもにとっては存在が重いと感じられることもあり、「あなたのためにママは頑張っているのだから、あなたも頑張って」は「ファイトの押し付け」だ、という箇所には、自分も陥りそうな事例だなとハッとさせられた。自他ともに厳しくするのは、子どもに限らずしんどいよね、と反省…。
また、子どもを信頼できない三つの理由として「完璧主義」「虚栄心」「孤独」があると述べられている。
プライドゆえに自分に落ち度があることを認められない傾向があり、その上世間体を気にするので弱みを見せたくないので孤立していまうという。
いずれも「ああ、やってしまいそう…」と、読んでいてグサグサきた。
子どもに多くを求めず、個人として尊重するよう心がけようと思わされた。
Posted by ブクログ
素晴らしくよかった!
子育ては心配を信頼に変える旅。
寝る、起きる、食べるの原始人の脳が基本。
失敗しても生き抜ける心身の育成、そのサポートが親の本分。大切なこと、たくさん書いてあります。何度も読み返したい!
Posted by ブクログ
すごく考えさせられた一冊。だからこそ高学歴じゃない(と思っている)親にも是非読んでほしいと思いました。なぜなら、本書では「リベンジ子育て」という言葉が出てきて、これはどの親にも当てはまる部分があると思うからです。子供が生まれてから、「子が頭良くなってくれたらな」「こんなことできるなんてもしかして天才かもしれない」なんてどの親でも1回は思ったことあるのでは?それは、自分ができなかったことを子供がクリアしてくれたらという思いがあるからです。そういう思いがでるのは自然なこと。でも、その思いが強すぎて関わりすぎるとうまくいかないという事例が紹介されています。
■自分の受けた教育が子供にとって最良ではない
頭では分かります。でも子供の時の自分がつまずかなかったところで子供がつまずいていたら「そんなことも・・」とつい言ってしまいます。でも子供の時代には
漢字の書き順を正しく覚えていることに価値がないかもしれません(今もすでにないですしね)。難しい計算ができるのも意味がないかもしれません。(パソコンでできるからね)自分がスイミングに通っていて学校の水泳でつまずかなかったからと子供に受けさせるのはその子には最良ではないかもしれない。自分が当たり前のようにやっている教育がやりすぎになっているかもしれない。考えさせられました。
■子育ては心配を信頼に変える旅p40
素晴らしい例えです。「でもそれって信頼できるような子供の場合でしょ」という声が聞こえてきそうです。それでも自分の心配を押し付けず子を信頼する。何という修行なのでしょう。でも書いてあることは納得できました。
■脳には育つ順番があるP116
その順番を無視して親が求める機能の順に子育てする。その結果、子育てでつまずいてしまうというパターンがあるそうです。ここで大事なのは睡眠時間。長さというより寝始める時間です。21時に寝ることが大事だというのです。一方で、高学歴親の目標の定番、中学受験。そのために行かせる塾が終わるのは22時。そこから復習したりして・・と本書が提案する全く軸と合いません。もちろん中学受験は大変厳しいのでそのぐらいやらないと間に合わないのですが、子供の心身の健康をかけてやっているとまで思っている親はどのくらいいるのでしょうか。本書でも頑張って入った進学校で心身の調子を崩してしまった子供たちが紹介されます。そして早寝早起きで改善される様子も。とても考えさせられました。
Posted by ブクログ
子どもには成功談より失敗談を!
そうかぁ、その通りだなぁと思った。
善玉ストレスと悪玉ストレス。ストレスには2種類ある。確かに。覚えておこう。自ら与えたストレスこそ大事。
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子育ては心配を信頼に変えていく作業
というところはささりました。
3歳 心配85 信頼15
10歳 心配50 信頼50
12歳 心配35 信頼65
18歳 心配5 信頼95
でいくそうな
信頼する為にはいろいろと伝えなきゃいけないことも多そうでがんばろーと思う。
昔の子どもと最近の子どもで変わってきている
好きに遊んでいいよ〜で遊べない
親や先生に、指示してもらえないと遊べないが増えているそうな。
特に高学歴でもないけど
いろいろ考えさせられました。
引きこもりは予防できる、とか
摂食障害の子のほとんどが親が過度に食へのこだわりがある、など、根拠がなくてよくわからないところもありました。
高学歴高収入親は
弱いところを見せられず
周りの人に助けを求められないってのはありそうだな〜と感じたし、高学歴じゃなくてもそういう人は失敗しやすくなるんだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
子育てとは心配を信頼に変える旅、というのが印象に残った。
0〜5歳まではからだの脳=生きるための脳、6〜14歳まではおりこうさんの脳=人間らしさの脳、10〜18歳まではこころの脳=社会の脳を育てることが重要。
Posted by ブクログ
毒親本の入り口の一つかなぁ?
「自身が高学歴」あるいは「リベンジ型高学歴志向」が陥る親の子育ての危険性などをしっかり述べてくれています。
そんな私も立派に「リベンジ型高学歴志向の親」に育てられ、未だに自分が自分を許せず齢40を迎えつつあります。
どうすれば…もつと子供が増えていい意味で親が視野が狭くならないようになればいいんですかね。
なまじ子供が少ないからなんでしょうかね。
Posted by ブクログ
珍しく子育ての本。
もともと早期教育には違和感を持ってたけど
読んでいて合点がいった。
現代では歪んだ価値観のもと
愛着障害に陥っている親子が多いのではなかろうかと感じた。
Posted by ブクログ
・子育ては心配を信頼に変える旅
→どんどん子供に家事などやってもらう
・三大リスク 干渉、矛盾、溺愛は避ける
・矛盾した発言に気をつける。二重拘束
・生存者バイアスに縛られない。柔軟な受け止め方を
・善意の押し付けはやめる
・①からだ脳 0-5才 寝て起きて食べて体を動かす
・②おりこうさん脳 1-18才 言葉、勉強、スポーツ
・③ここら脳 10-18歳 社会での成功、幸せ
・睡眠時間の確保 20-6時守る
・5歳までは極力スマホ、テレビみない。
Posted by ブクログ
読んでいてなんか知ってる内容かも…と思って確認したら成田先生の本を読んだ事があったからでした。『「発達障害」と間違われる子どもたち』に類似した部分もありながら今回は高学歴の親にフォーカスした内容で、あーわかるわかる〜と何度もうなづいていました(元私立教員)。
やはり早寝早起き朝食がミソなのですね。
後は小遣いについての記述も参考になりました!
Posted by ブクログ
自分の子育てに不安があり、購入。
子育ての三大リスク「干渉、矛盾、溺愛」すべてあてはまっている。心配しすぎ、失敗しないように先回りして注意したり、手を出したり。
この本を読み、自分が干渉し過ぎていたことに気づくことができたので、これからは子どもとの関わり方を変えていきたいと思った。
今に注目するのではなく、大人になったときのことを想像して。
子育てとは心配を信頼に変えていくこと。この言葉を胸に子どもと関わっていきたい。
また脳の育つ順番も興味深かった。もっと子どもが小さい時に知っておきたい内容であった。
実践したいこと
・子どもにお手伝いをしてもらう
・運動する
・知識をたくわえた上での実体験
Posted by ブクログ
子育ては心配を信頼に変える旅。
この言葉を心に刻んでおきたいと思った。
賢明な先回りによって子どもの意欲や自尊心、自立心を削ぐ親…。グサグサ刺さります。
睡眠とかテレビのこととか、耳の痛い話もある…ベースに安定した生活があり、知育はその上に積み上げるものだと気付かされた。
Posted by ブクログ
いや、もう目に浮かぶんです。街で見かける高学歴だろうママさんの姿が…。そして自由に遊べない子どもたちの姿も…。高学歴なので賢いので先を見る力もあるし、行動力もある。どんどん先回りして我が子が幸せになるようにレールを敷いていく。
分かるよ〜その気持ち!良かれと思って価値観の押し付けたり、子供に聞いてるのに代わりに全部答えてたりしたな〜と、過去の自分を振り返りながら反省しつつ読みました。
共依存親子の増加や最近の若者は反抗期がないことにも繋がってくることだと思います。
Posted by ブクログ
ー 首がすわる前に言葉を話す子がいないように、脳の発達には段階があります。したがって、この脳育てにも守られるべき順番があります。
子どもが生まれてから5歳くらいまでに、まず「からだの脳」を育てなくてはなりません。寝る、起きる、食べる、からだをうまく動かすことをつかさどる脳です。これは主に、内臓の働きや自律機能の調節を行う視床下部などの間脳や脳幹部を含む部位を指します。
生まれたときは寝たきりで、昼夜関係なく泣いておっぱいやミルクをねだります。 徐々に夜起きずにまとめて眠ってくれます。首がすわり、寝返りを打ち、お座りをしてハイハイができるようになります。そのうち、 朝家族とともに目覚め、夜になったら眠り、食事を3回とり、喜怒哀楽を表現し始めます。要するに、人が生まれてから最初に始まるからだと脳の発達です。
このからだの脳が育つ時期を追いかけるように1歳から「おりこうさんの脳」の育ちが始まります。主に、言語機能や思考、スポーツの技術的なもの(微細運動)を担う大脳新皮質のことです。 小中学校での学習を中心にぐんと発達します。当然ながら個人差があります。おおむね18歳くらいまで時間をかけて育ちま
最後に10歳から18歳までにかけて育つのが「こころの脳」です。大脳新皮質のなかでも最も高度な働きを持つ前頭葉を用いて、人間的な論理的思考を行う問題解決能力を指します。
このように3段階で脳は育つのですが、多くの親たちが「からだの脳」を育てずに、「おりこうさんの脳」と「こころの脳」の機能を求めています。それが高学歴親が子育てでつまずく大きな要因です。 ー
分かりやすいし普通の事が書かれているけど、実践は難しい。まぁ、うちの子はまだ4歳なので気長に考えないとなぁ〜。
Posted by ブクログ
行き過ぎた早期教育に懐疑心を持っていたので読んでみた。
親であれば子供により良い人生を歩んで欲しいと思ってしまうものだが、過度な心配や干渉、完璧主義は子供との信頼関係に亀裂が生じるきっかけとなる。
スマホとの付き合い方や確保すべき睡眠時間など、子供の成長に合わせた提案が参考になった。
"子育ては心配を信頼に変える旅"という言葉は忘れずにいたい。
子育てに迷いのある方におすすめ。
Posted by ブクログ
高学歴親特有の教育の問題点と課題と改善と解決に向けた子育ての指南書である。本著が指摘している高学歴親というのは、親が高学歴であること自体ではなく、学歴偏重主義に陥った親の心配や先回りが、子どもの自立やレジリエンス(ピンチを乗り越える力)の成長を妨げる現象や傾向を指している。
子どもには良い成績で良い学校に入り良い環境で育て良い就職先に勤め良い親になってほしいという願いはどんな親であり大小なり皆願っている。だが、子どもにとってその願いは縛りではないか。足かせではないか。視野を狭くさせてないか。良い教育とは子どものためを思って子どもの考えや思索の過程を無視し、先回りして答えを教えることではない。子どもは充分に大人顔負けの考えは身体が小さいだけで備わっている。親ができることの一番は「子どもを信用すること。子ども自信に問いを投げ、自分の頭で考えさせ答え合わせすること」である。
子どもにしてあげられることは、生きることに必要なことを学歴だけではなく、家事や洗濯、料理、掃除、整理整頓等を教えることも男女関係なく教えることで、子どもが1人で生きていく時が来た時、苦難や困難やどん底で汚泥を啜る時に、その子どもから続く、親の教育思想や自分で考えて思索し行動する思考と、家事全般が出来ていれば、人生何があっても生き残れるのだ。子どもを守るだけではなく、生きるための攻めも教える必要があり、それには子ども自身に問題を解決させる力を養う必要があるだろう。
私は思う、著者が述べている通り、「心配から信用へ」子ども離れと共に子どもが人生という舞台で戦うための術を教えることも親の務めであり、やはり、子ども自身に様々な体験やコミュニケーションを多く時間を割き、信頼関係を深め、次の世代へその意思をバトン渡しをすることが必要なのではないかと。
本著は親と子どもの関係から、子どもに最適な教育の一つの視点として大切な教えが述べられている良書であるといえよう。
Posted by ブクログ
成田先生の娘さんのような、自立した娘に育てたい
方法は、ペアレンティングトレーニングを読むと良さそう。
不安、心配をこらえどころとして、耐える
不安を原動力にした行動は、いいことを生まない
先回りして過度に世話を焼いてしまう
看過するとミスにつながることが見えたとしても、命にかかわらなければ「信頼して、待つ、見守る」
親の「かわいそう」「良かれと思って」からは良いものは生まれない
親からかわいそうな子認定されたら、子どもは頑張れない
「もっとも近い存在である祖から信頼されない、かわいそうな子」になってしまう
★善玉ストレス
「自ら与えたストレス」
「休学したい」「自ら決めたのね、すごい」「やっぱり、大学行こうかな」
親に認められた子供のパワー
Posted by ブクログ
概ね良かったけど、医師が書いているわりにエビデンスではなく主観が多いなと…。
娘さんにこうしてみたらこうだったからこうなんだ!みたいなの、N=1だけど大丈夫…?
一般書ってこんなもんかな?
あとディズニーシーでのエピソードは、娘さんが実際どう体験してるか聞いてみたい。
最後にはわかってくれた!って書いてるけど、娘さんからしたら、2時間かけて説き伏せられた思い出になってない?
Posted by ブクログ
特に目新しいことはなくさらっと読み終えたが、子育ての本は自分の子育てを振り返る点で定期的に読む必要がある。
寝る時間が遅い息子の睡眠時間を心配していたものの、日常になりすぎて諦めかけていた。が、やはり睡眠リズムを整えようと心に決めた。0歳から5歳は「からだの脳」を整える時期。
午後8時就寝、午前6時起床の10時間を目指しましょう。
子育てとは、心配を信頼に変える旅。
Posted by ブクログ
★★★
今月1冊目
まあ、またこの手の本だけど、ほんとうちの小僧をみてくれ。押さえつけゼロ、ある意味解放100だよ。学歴とかどうでも良いし好きな事してテキトーに生きていけるようになれば良い。未だに高学歴で押さえつけて勉強させてんのって俺からしたら全くわからない、本人がやりたくてやるなら良いけど。
Posted by ブクログ
学歴関係なく全ての親に参考になるし、薄くて文字も大きく読みやすい。
・育児の三大リスクは干渉・矛盾・溺愛
・子育ては心配を信頼に変える旅
・子供には成功談より失敗談。正論も伝えすぎない。自分は親を超えられないと思うと子供の意欲を削ぐ。
・子供のあるがままを認める。親に認められて子供が得るパワーは強力。
・脳には育つ順番がある。
1. (0-5歳)からだの脳(食事・睡眠・基本動作)
理想は「原始人のような子」
2. (1-18歳)おりこうさんの脳(勉強・スポーツ)
理想は「学校の勉強以外の知識欲がある子」
3. (10-18歳)こころの脳(社会での成功・幸せ)
理想は「相手の心を読める子」
Posted by ブクログ
この手の話で良く言われる「リベンジ子育て」など、客観的に見ればおかしいと気付けるはずのことでも、我が子事になると囚われてしまうのかもしれない。その点、こういう本で時々自分の接し方などを振り返り、客観視するのも大切(と思いたい)。本書は色々な家庭の実例が載っている。「子育ては「心配」を「信頼」に変える旅」というのは言い得て妙だなぁと思った。
Posted by ブクログ
スマートフォンは2時間以内
寝る前1時間は使わない
運動する
自分の頭で考えて決めるように自分も考える
失敗談を話す
どうすんのよーじゃなくてそれで君ならどうするかなぁと聞く。
こんなことがあったむかつく、しかしそのおかげで、そのおかげさまで、こんないいことに気づくことができた。ありがたやありがたの姿勢。
十分な睡眠をとる。
コアタイムは夜の8時から朝の6時、この時間は石器時代の生活リズムと似ている。早寝早起き朝ご飯。生活リズムを整えること。
子育てなんてうまくいかなくて当たり前
この点ではうまくいって私たち親子はラッキーだ
ぐらいの視点を持てば、心がずっと楽になる。
子供が親に1番して欲しい事は、信じてもらうこと。
子育てとは心配を信頼に変えてゆく旅。
Posted by ブクログ
●3大リスクは「干渉・矛盾・溺愛」
●子育ては「心配」を「信頼」に 変える旅
●反抗期がないのは危険信号
●子どもを信頼できない3つの理由
●高学歴偏重親の 「リベンジ型子育て」
●金銭感覚がズレている高学歴親
●習い事よりも大切なことがある
●ゼロ歳児にこそ語りかけよう
●「引きこもり」は予防できる
●子どもには成功談よりも失敗談を
ところで振り込め詐欺は欧米ではあまり聞かれない犯罪です。聞くところによると、この類の親ごころを刺激する詐欺は、日本、韓国、中国など東アジア特有の犯罪だそうです。
教育の現場でも成績を向上させるには「子どもに危機感を持たせることが大事」と言われます。上述したように、それは事実です。しかし、私たちの理論で言うと、それが有効なのは10歳以降だと考えられます。それに加えて前頭葉がきちんと働き、脳の土台ができている子どもたちに関してのみ可能なのです。それなのに、心配ばかりして子どもを信頼できない高学歴の親たちのなかには、土台を作っていないのにストレスだけを与えている場合があります。
■高学歴親子は「レジリエンス」が低い
①自己肯定感=自分は何があっても大丈夫だと思える力
②社会性=周囲の人と協力しながらいろいろな問題を解決する力
③ソーシャルサポート=周りの人に助けられていることを実感する力
■脳の発達は順序が大切
1:0〜5歳 からだの脳=生きるための脳 寝て・起きて・ごはんを食べてからだを動かす
2:1〜18歳(中核6〜14歳) おりこうさんの脳=人間らしさの脳 言葉や微細運動、勉強・スポーツ
3:10〜18歳(10〜14歳) こころの脳=社会の脳 社会での成功、幸せ
私に言わせれば、「どんな子を育てたいですか」に対する答えは以下のようになります。
その1「からだの脳」時代は「原始人のような子」
その2「おりこうさんの脳」時代は「学校の勉強以外の知識欲がある子」
その3「こころの脳」時代は「相手のこころを読める子」