あらすじ
生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。錯乱状態の母親、具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯、翻弄される捜査本部。そんな中、遺留品が発見された山中から掘り出されたものとは…バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。ベストセラー『推理小説』に続く、刑事・雪平夏見シリーズ第2弾。
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Posted by ブクログ
2016年の初読以来。
「行きます」「いらない」の末の、「すみませんでした! お願いしますから、どうか連れて行ってください!」
そのあとも、淡々とした言葉足らずの指示と振り回される安藤。かわいい。
安藤の言っている宇宙の常識的知識がすぐにわからない雪平もめずらしくてかわいい。
このコンビだいすき。
余韻も、良いな、、
Posted by ブクログ
雪平シリーズ第2弾
赤ん坊の誘拐事件を軸に少女連続殺人に繋がる展開。脇役だと思っていた早川が連続殺人犯でその患者であったテレビマン沢木が鍵を握る役どころ。
最初に狂言誘拐を指摘したのが間違いかと思いきや、やはり母親が自ら赤ん坊を手放していた。
真相に辿り着く展開はスムーズであったと思う。
Posted by ブクログ
ドラマ、のイメージがくっきりあったせいもあるけど書き方が多分に映像的。
その、視覚的な見せ方を、フォントだったりレイアウトだったりですこぶるエンターテイメント的に著してるなぁ。。。と。
でも謎としても面白かったし、心地よくトリッキーだった。
Posted by ブクログ
女刑事・雪平夏見シリーズ第二弾。乳児が誘拐された。実は母親の狂言なのだが、そこに余命わずかなプロデューサーの正義が入り込んで事件を複雑化させる。誘拐事件の捜査に強行班の雪平が動員されるって警視庁捜査一課は人材難か?とツッコミたくなるが、話自体は面白かった。
Posted by ブクログ
美人で型破りな女刑事、雪平夏見のシリーズ。末期ガンで死を目前にした犯人が、偽の誘拐事件で警察を翻弄し、その裏で自ら殺人鬼に罰を下す、という少しややこしい話。
警察が犯人に翻弄されて最後まで右往左往する様子や、雪平が上司の言葉を聞かずに突っ走った捜査をする様子などは、映像が目に浮かぶようで、いかにもドラマ向けのエンターテイメントだが、小説と呼ぶには少し違う感じ。文字の大きさやページの色などで、場面の音や空気感などを表現しているのは、面白かった。