あらすじ
唯一、氣の奥義を伝えられた筆者がタブーを破り初めて明かす師の実像。生々しい秘話により、伝えられなかった氣の実践法が解説される。堂々たる成功の哲学。マイナスをプラスに転じ運を呼び込む生き方。
(以下、「プロローグ」より)
「本書は、師たちとの思い出と、私が授けられた無限ともいえる有用な教えを書き綴ったものである。それはもしかすると、読者が伝聞した、従来の人物像とはかけ離れた師の姿だと思われるかもしれない。もちろん、信じるもよし、信じないもよし。はっきりしているのは、私の書くことにはわずかばかりの嘘もないということだ。それは、師たちが本当に伝えたかったこと――心と身体の関係と、それが生み出す素晴らしい力、人間の無限の可能性を生かすということ――であり、読者の人生をより素晴らしい方向へと導いていく力になることだろう」
※本書は1999年1月に東洋経済新報社より刊行された『中村天風と植芝盛平 氣の確立』を電子書籍化したものです。
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Posted by ブクログ
できるということは、正しいということである。逆に言えば、正しいことならば必ず誰にでもできる。天地の理に合っているならできる。したがって、それができないということは、天地の理に合っていないということになる。
困難にぶつかったときに、すぐに逃げて帰っては先に進めない。そのままじっと我慢していれば、やがて困難は通り過ぎる。そこには新しい関係がひらけていくことだろう。 次に、また困難にぶつかる。それを通り越すと、また次の困難……これを繰り返すからこそ、人間とは成長し、伸びていくのである。 ところがこの困難を避けてしまう人が多い。言い訳や弁解をしているうちは人間は伸びないというのは、まさにこれなのだ。 疑われても、馬鹿にされても、じっと自分が正しいと思ったことを続けていれば、いずれはわかってもらえる。それが私の一生であり人生だ。 だから、人が疑おうがどうしようが、まったく平氣である。天地の理に反することだけはしないように、自分で氣をつけていればいいのだから。