あらすじ
「世界に風穴をあけるぞ。僕らがいま生きているのはそのためでしかないんだ」
PCオタク、元カリスマ青年実業家、女子大生……個性的な面々が揃う“チーム・AKKA”。彼らは天才プログラマー・堀井健史のもと、新興IT企業を巧みにまるめ込み、資産の一部を中抜きしていた。最終目標はITベンチャーの雄、株式会社LIGHT通信の乗っ取り。携帯電話の販売代理店事業を全国展開し、創業10年あまりで時価総額5兆円の大企業へと登りつめた、ITバブルの象徴的存在だ。史上最大の下克上。チームAKKAは勝利を手にできるか。前作『拝金』から遡り、物語の舞台は1999年、渋谷へ。IT勃興期を駆け抜けた男たちの野心を圧倒的リアリティで描く、まばゆくも壮絶な青春経済小説!
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Posted by ブクログ
主人公の堀井はホリエモンのモデル(?)か。
前半は堀井VS景山の構図。後半はそうかと思ったら、証券会社の鮫島が黒幕に。
ソフトバンクのモデルと思われるハードバンクの朴社長と二人合わせて三人で鮫島に挑む。
成金には汚い部分もある。鮫島がまさに典型。
そのように悪の部分がないといきていけない。
ITの裏側はこのような取引があるのだろうと思った。
また、株の動きなども意図されたものであるかもしれない。
様々な妄想を働かせ、正しい情報を掴むことが大切。
しかしそれが一番難しい。社長でさえ騙される。
『「歩」は強いのだ。ひたすら前に進むしかないからだ。敵陣に突っ込むしかないからだ。相手にすればこれ以上の脅威はない。「と金」になるしかない、そうわが身の定めを知る思慮深き「歩」は強いのだよ』
Posted by ブクログ
チェック項目17箇所。金で動かされる人間はダメ・・・価値のあるのは金でしか動かない本当のプロフェッショナルか金では動かないアマチュア。ITの本質は無料・・・ITのビジネスモデルで問われるのは提供するソフトやサービス以外のところで儲けを出す仕組みそのもの。悪はより悪い方が勝ち覇権を握る。撒き餌に群がる小魚を狙う大物を狙う。IT業界はスピードがすべて・・・今この瞬間に同じアイデアを持つ人間がいる。蟷螂はハリガネムシをおおきくするために獰猛になる・・・ハリガネムシのいなくなった蟷螂は逆に喰われてしまう。バブルは不要に女の価値を上げた。目には目を歯には歯を・・・≠やられたらやり返せ。=やられたこと以上の復讐をしてはいけない。どんなに厳重に守っても情報は奪われるが厳重を期せば相手は情報略取の代償として時間を失う。時代の役目という考え。なぜ、メッセージを持った料理を作っているのか?敵陣に入れば歩は成金になれる。世襲の少ない業界はヤクザ・・・組長の息子がトップになれるわけではない。
Posted by ブクログ
●おもしろかったっす~
●「拝金」へのつながりや、その背景がわかるストーリー。
●最後らへんは、登場人物がいりこみすぎていて、めんどくさかった。
●ストーリーはかなり面白いが、人物描写がいまいち。個性的な
キャラを何人も登場させているのだから、もう少しそこが描ければよかったのに。
●まあ、いろいろありますが、ホリエモンはすごい。彼が見てきた世界を、追体験できることがこの本の魅力だと思う。
Posted by ブクログ
成金の意味がと金とは思っていませんでした。
時代的には拝金の前になるようです。
拝金が未読なので、読んでみたいと思いました。
何かを見て、追い求めて生きた
あの時代に起こった事、生きた人達の
熱が伝わってくる物語。
小説という形態をとったからこそ
手に触れられるような、沢山の情報がつまった本です。
Posted by ブクログ
前作「拝金」の続編。しかし時代的には「拝金」の前が書かれている。前作は経済テクニックがてんこ盛りな印象だったけど、今作はそこまでではない。登場人物も多いしそれよりは比較的人間関係メインの構成。ITの世界をモチーフにしたリアリティのある小説って結構少ない気がするので、そういう意味でも読んでて新鮮。こういう内容の小説って、リアルに体験したことのあるホリエモンでしか書けないのかもしれない。
[読書録]====================================================
巨大なシステムを構築するには、運用力とパッケージ力が必要となる。その原動力となるのは、狂気じみた思い込みだけなのだ。「信じきることだ。僕達ならできる、その先には必ず未来が開かれている。絶対に世界で勝てる、僕達が最も優れている」
ハンムラビ法典:持てざるものが、持てるものの目を潰したとき、持てるものは、持てざるものの目を潰すことができる。やられたこと以上の仕返しをしてはならない。
「成金は攻めるのだよ。どんな時でも。負けそうだから、相手に食われそうだからといって決して逃げたりはしない。堀井くん、いいかね、「歩」は強いのだ。ひたすら前に進むしかないからだ。相手にすればこれ以上の脅威はない。「と金」になるしか無い、そう我が身の定めを知る思慮深き「歩」は強いのだよ」
ITだけなのだ。間違い無く経営者の9割近くがガレージを知っている。そんな業界は他には存在しない。
Posted by ブクログ
目指せ100冊! 10/100
久しぶりの更新になってしまった泣
今回読んだ本は『成金』 著者 堀江貴文
前回読んだ『拝金』に次ぐホリエモンの二作目です。
時代は遡ってITバブルが起こっている時代、そして、
ホリエモンと思われる堀井が主人公となっています。
ストーリーはITバブルが隆盛を誇っていた2000年に堀井が率いるチームAKKAが
ITのベンチャーの雄、LIGHT通信へと勝負をしかけるという内容。
前回もそうだったのだが、これはフィクションなのか、リアルなのかが
分からないこの何とも言えない想像を掻き立てられる感じが非常に面白かった。
ホリエモンがどういったことを考えそして行動してきたのかが少し分かったような気がした。
ITバブルの時代がどのようなことが行われてきたのかは知らないが、
色んな想いや、夢、野望などが交錯せいていたことは間違いないと思う。
小さなオフィスから始まる様々な夢がすごくステキだなと思う。
このタイトルである成金の意味もなるほどなと思うw
とりあえず行動することもやっぱり大切!
ってことでこれもなかなかオススメですよー!
Posted by ブクログ
おもしろかった、のですが「拝金」のほうが、勢いがあったというか、丁寧に作りこまれている感じがありました。いくつか誤植?もありましたし…。少し粗い感じがありました。