【感想・ネタバレ】魔王 新装版のレビュー

あらすじ

魔王とは何者なのか?魔王はどこにいるのか?
世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語。

会社員の安藤は弟の潤也と2人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、1人の男に近づいていった。5年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

考えろ、考えろ。今の世の中は考え無しのことが多すぎる。だからこそ考えなければならない。

ささいな超能力を得た兄弟は、それぞれの思惑でこの国を変えていく方法を模索する。その結果は描かれていないが、果たしてどうなったのか。

この小説は集団心理の恐ろしさを描いている。反米感情からファストフード店に放火し、耳触りのいい言葉のプロパガンダに同調する。この集団心理に立ち向かえるのかどうか、今後、現実の私たちの世界で答え合わせをすることになるだろう、と思った。

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2026年05月27日

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ネタバレ

伊坂さん、9冊目!

なんだか、今の世の中を見ているような、内容だった。
安定の千葉さん登場。今回の死に関係していたのか?

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2025年08月03日

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ネタバレ

15年ぶりくらいに再読。
犬養の言動がどこまでが自分の意志によるものなのか、読み終わったが分からず。潤也も然り。
ただ解説を読んで、この物語で伝えたかったことは、大衆が持つ恐怖とそれに流されない強さ果たして自分にあるのか、ということだったのかと気づいた。私もスカートを直してあげたいと思える人でいたい

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2025年04月30日

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ネタバレ

 目の前の人に、念じた言葉を喋らせることができる不思議な力「腹話術」に目覚めたとある男性。
 彼は、いま世間で注目を集め大きなうねりを生み出そうとしている一人の政治家を危険視し、「腹話術」の能力で近づこうとするが…………

 全ての謎が分かりやすく明かされてスッキリするというタイプの話ではなく、読み終わっても「あれはどういうことだったんだろう?」というモヤモヤが残る。
 突然の鳥の視点とこちらを見上げる潤也……という体験が一体何を意味するのか、バーのマスターの謎など、後半で明かされそうな気配もあったけど明確な種明かしはないまま。
 想像や考察のし甲斐があると言えばそうだけど、2編ともどこか消化不良のような読後感が残る。

 ただ、2005年に単行本で発行された本作は2026年の今読んでみても、現在の日本や世界の情勢を正確に描いているように見えるのが不思議。
 中東情勢の不安定化や、憲法改正、首相が襲撃を受けるなんていうのがまさにそれだ。「はい論破」の論調にチクリと刺すようなシーンも。
 作中には「腹話術」という特殊能力が登場するが、伊坂氏にも「未来視」のような何かが備わっているのではないかと思ってしまうほど。
 もしくは我々の社会が20年前から何も変わってないのか……?という気すらする。

 作中で自分にかなり刺さり気に入ったとある台詞があるのでここに残しておく。
「今、この国の国民はどういう人生を送っているか、知っているのか?テレビとパソコンの前に座り、そこに流れてくる情報や娯楽を次々と眺めているだけだ。死ぬまでの間、そうやってただ、漫然と生きている。食事も入浴も、仕事も恋愛も、すべて、こなすだけだ。無自覚に、無為に時間を費し、そのくせ、人生は短い、と嘆く。もっと言えば、まともに生活することもままならない人間が多すぎる。彼らは無料の娯楽で、毎日を過ごす。テレビとインターネットだ。豊富な情報と、単調な生活から生まれてくるのは、短絡的な発想や憎悪だけだ」
 現代との違いと言えばパソコンがスマホに置き換わったくらいで、それ以外はまさしく現代の日本の様子をそのまま言い当てているように感じる。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんとも言えないモヤモヤが残る作品でした。

作品としては完成度も高く、面白い話でした。
兄貴が危惧していたことが今のSNSで起きてしまっているのかなと感じました。そう言ったところを考えさせたかった一冊だったのかな。
ただ、兄貴が急死したところに少しモヤモヤしました。

今作の中で1番印象に残ったのは「お前たちがやっていることは検索であって、思索ではない」というセリフです。
Xなどでこう言われているから、偉い人がこう言っているからで決めてしまっていることも身に覚えがあるのでギクリとしてしまいました。
今後は自分で考えて結論を出さなきゃな。

様々なことを考えさせられる一冊でした!

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。まさか超能力バトルだとは。2005年の話なのに、憲法改正は割とタイムリーな話でもあり、「おっ」と思った。
なんていうか、映像的だし読みやすい反面、登場人物がなんかアニメキャラみたいだなーと思った。超能力バトルだからかもしれない。弟の彼女、ふわふわした子だなと思ってたのに実際には結構考えているタイプだったりとか。職場で「っち」付けで呼ばんだろう、しかも「っち」はフルの名前にはつけなくないか。さとっちとか、短縮形+っちをつけるイメージ。まあそんな議論はどうでもいいんだけど。
あとまさかの途中で終わると思わなかった。読むのを何度も中断しても話がわかりやすいから読みやすかったな。続編も読みたいですねえ。

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

能力についてとかバーのマスターについてとか、気になる謎は全て残したままだった。
選挙や政治の在り方や考え方など今を反映しているなと思った。
犬養という首相がいると良いと思う反面、みんながみんな犬養を支持することを少し怖いとも思う…。
今の現代を色々考えさせられる話だった。

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2024年07月31日

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