【感想・ネタバレ】田村はまだかのレビュー

あらすじ

深夜のバー。小学校のクラス会3次会。男女5人が、大雪で列車が遅れてクラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ。各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たちのこと。それにつけても田村はまだか。来いよ、田村。そしてラストには怒涛の感動が待ち受ける。2009年、第30回吉川英治文学新人賞受賞作。傑作短編「おまえ、井上鏡子だろう」を特別収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『平場の月』から朝倉かすみが気になって、まずはこちらから。吉川英治文学新人賞受賞作。いやはや、面白かった。
「ゴドーを待ちながら」風に展開される連作短編集。1話から2話にかけて、おっこれは?という仕掛けあり、終盤にはまさかのハプニングあり。でも結末はやっぱりほっこりできて。
おまけの「おまえ、井上鏡子だろう」もかなり良かった。ただただ、中年を書くのがうますぎる。二十歳そこそこの小娘にそう思わせるなんて、凄い!の一言である。マスターの花輪春彦さん、すごく好きなキャラなので表紙が大変気に入りました。かなりステキな装丁センス。

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2025年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

田村はまだか

札幌のススキの路地裏にあるバーに同窓会の三次会として集った5人の中年男女とバーのマスター。
5人は各人各様の人生を振り返りながら、われらがヒーロー田村を待っている。
ジャージに虎刈りの冴えない容貌の田村は、心に響く言葉で1人でつっぱって孤立していた少女を救った。その彼女は今は田村の妻で、田村は苦労した末に豆腐屋の主となった。
時は過ぎ、もう午前3時を回り5人の物思いと会話も尽きてきたが、田村は未だ来ない。
”田村はまだか!”
第一話を読んだときに”これは当たり!”と思いました。が、読み進むうちに中年男女のぐだぐだに巻き込まれてしまい少しがっかり。”これもクライマックスに向かった著者の作戦かと思いましたが、最後までまとめきれないまま、凡庸な話で終わってしまいました。
それでも、竹蔵は★4つをつけます。それだけ、第一話は素晴らしかった。竹蔵も田村に会いたかった。

同窓会が多くなる年頃になりましたが、皆さんにとっての田村はいますか?
人間中年を過ぎればいろいろありますが、それをずばっと解決してくれる田村を竹蔵も待っています。
”田村はまだか!”

竹蔵

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2024年09月25日

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ネタバレ

一言で言うなれば、「人生」

個人的には、田村のひと言が良かった。
「どうせ死ぬから、今生きてるんじゃないのか」
結末や先のことを考え、今を無意味に感じるのではなく、
今、この時に全力を尽くすのが人生だなと感じた。

最初の登場人物がいいちこの人、腕白な人とかなのに、
読み終える頃にはそれぞれ名前がつく。

その人の人生を知ることで、
ただの他人から一人の登場人物に変わる感覚。
ただの三次会の一場面が、
よりリアルなものへと変わる感覚。
素敵な小説体験だと思う。


ただ、物語の起伏が少なかったり、
場面転換が急だったりと読みにくさはあるので、☆3。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

田村を待ち続けながらそれぞれの人物の人生が短編で読める。
人生っていろんなことがあるよね、いつ誰が田村のようになってもおかしくないよね。
人生何があるか分からないよ、そんな印象でした。

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2025年07月07日

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