あらすじ
元ダメ夫のせいで破産寸前になった伯爵家は、私が立て直す!
《女伯爵として歴史に名を刻む!? 書き下ろしエピソードも収録です!》
伯爵家の一人娘アンバーは侯爵家のブランドンと政略結婚していた。
伯爵家の財産管理はブランドンが行うという結婚の条件によりアンバーは付き従っていたが、彼には仕事の才能がなく財産を食いつぶし、さらには侍女と駆け落ちしてしまった。
しかし、元夫に隠れてこっそり副業をしていたアンバーはその経験を生かして、衣料品、エステ、バーなど次々に事業を立ち上げていく。
どの事業も軌道に乗り喜んだのもつかの間、ある事実が判明し窮地に陥ってしまう。
──そこに現れた美丈夫、謎めいた画家のクリスティアンが驚きの提案を出してきて……!?
感情タグBEST3
匿名
すごく面白かった。
読み始めたらとまらなくて一気に読んでしまいました。
プライドと爵位と年齢だけは高いダメ男と相手の有責で離婚できたアンバー。傾きかけていた家を立てなおすため、隠れておこなっていた商売は使用人の協力もあってどれも順調。女伯爵アンバーが自分だけでなく周りの人々の特に女性の暮らしや環境も変えていく。幸せになるよう考える。そこが素敵でした。母親の呪いの様な言葉はキツかったし苦しめられたけど…。でも何よりアンバー自身が自由で幸せになった事が良かったです。
アンバーとクリスティアン
アンバーがクリスティアンを助けたことで、人生が色付いていきます。アンバーは商才もあったが、人心掌握の力もあったようですね。いろんな人の人生色付かせたアンバー。心に深い傷を持つアンバーとクリスティアン。幸せになって嬉しかった!
その人に歴史あり!?
主人公アンバーの、元旦那から解放されて再婚して子供ができるまでーって、いやいやそんな簡単なことじゃなくて、その間にも色々あるのよーの、一つ一つ頑張って、幸せを掴んでいく濃密なお話。
問題は商才があるかどうかじゃなくて、自分がどう生きたいのかを真剣に考えるかどうか、周りの人を大切にできるかどうかなんだろうな〜って、そんなことを思いました。
生きていればこそ
現代の女性が抱える仕事、結婚、出産の悩みをフィクションの中で解決していくのが面白かった。上手く行き過ぎな感はあるけど。元夫の妨害とかあるかと思ったけどちょっと口撃するくらいなのが残念。ガツンとやって欲しかった。そしてしっかりざまぁして欲しかった。
あと補絵が年齢の割に幼い。30前には見えないな、残念
匿名
作者さん買いです!
守雨さんの作品はハズレがなく面白くて好きです!どの主人公も逆境に負ける事なく人生を切り拓いて行く姿が格好良いです。
毎回一度読み始めると止まらなくなるのですが、今回もさくっと読めて後読感も素晴らしいです。
強くて素敵なアンバー
漫画から気になってノベルへ来ました。登場人物の細やかな表現が素敵で、のめり込んで読んでしまいました。
自分の価値観で生きていく。それは当然のようで難しいこと。押し付けられた価値観に押しつぶされることなく生きていきたいものですね。
親の価値基準に自分を押し込めて大人しくしてきた主人公でしたが、財産管理能力のない夫が責任放棄して家を出たことでガラッと方向転換。
もう好きなことが思い切りできると気づき、そこから彼女の人生は始まった。
そこに行き倒れの男が屋敷に保護されてきた。
後に判明するが、彼は実は貴族の跡取りだったのを出奔してきた放浪の画家だった。
彼には仮初の婚約者となることで窮地を救ってもらう。
主人公アンバーは行くあてのない人たちを引き込みどんどん味方を増やして商売を軌道に乗せていく。
アンバーは生き生きと自分の人生を生き、周りの人たちの人生も応援し笑顔を増やしていく。
他人の価値基準で生きることは牢獄にいるようなものですね。
読み応えあり
母親に、淑女とはと、言われ続けて育ったアンバー。
父親に、剣の稽古をしろと、虐待を受けて育ったヒーロー。
商才のあるアンバーは、クズ旦那と離婚して、商才を伸ばし、彼女に拾われたヒーローは、絵の才能を伸ばす。
お互い、苦しかったから、人に優しくできる。
普通だと、捻くれたり、投げ出したりするのに。
そうせず、生きた2人が、尊い。
面白い!
作者さんのファンで読みました。主人公のアンバーがとても魅力的です。私も登場人物になりこの中で働いてみたいと思いました。
味方は多い
読後感とても良いです。一話ごと楽しめます。
主人公の生き方とか親世代との価値観の違いを超えていくところとか。
離婚した後の使用人一同の宴会シーンは笑いました。
それでも立ち直るまで他人を信じられるようになるまでは時間がかかるのですが、それでもたくましい姿。
アンバーもクリスティアンも二人共素敵なカップルです。
幸せになって欲しい
アンバーは裕福な家に生まれ16歳で結婚して、11年間の結婚生活、子供なし。
結婚相手は14歳も年上、もちろん親が決めた相手で婿に来てもらった。だが、甲斐性なしで疫病神のこの男、家の財産を減らし続けた挙げ句、見切りをつけて18歳の侍女を連れて出て行った(実家に戻った)。
もうここまででも、アンバーには幸せになって欲しいと願わずにはいられない。
娘ほどの若い女に夫を奪われて、内心は傷ついていても、疫病神が去ったお祝いパーティを開いて、使用人を労うアンバーに拍手👏
Posted by ブクログ
王道の女性の自己実現的ストーリー。
有能な女主人公が自分の力で未来を勝ち取っていくお話だが、出会う男性もとてもしっかりと描かれていて、互いにひかれていくのも納得がいく。男性が抱える陰の部分の描写も良い。