【感想・ネタバレ】コラムニストになりたかった(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

60年代前半以前生まれの方はハマるところ、多々あり。そうでないと、出てくる固有名詞がほとんどわからない恐れあり

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

中野翠のエッセイ集『コラムニストになりたかった』を読みました。
ここのところミステリ作品が続いているので、少し軽めの読み物を選択しました。

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就職に失敗した早稲田卒の女の子が名コラムニストに! 
流行と文化と思い出のクロニクル。

私がほんとうにやりたいことって、なんだろう! 
早稲田大学を卒業するも就職に失敗。
父の勤める読売新聞社でのアルバイトを経て、主婦の友社でコピーライターに。
退職してヨーロッパを放浪し、ついに気持ちは定まった。フリーランスで、雑誌業界で働きたい――。
雑誌『アンアン』に衝撃を受け、仏映画『どん底』にシビレた女の子がコラムニストになるまでを綴る、流行と文化と思い出の年代記(クロニクル)。
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2020年(令和2年)に刊行された作品、、、

映画とおしゃれと雑誌が好きで、ハヤリモノに興味津々だった著者が、いつしかコラム連載を持つまでに…… 1969年(昭和44年)から現在までの風俗、流行、映画、雑誌の変遷を辿り、自身の半生を振り返る、エッセイ集です。

 ■とりあえずのアルバイト
 ■つかの間の家出
 ■『アンアン』の衝撃
 ■「トムの店」と小島素治さん
 ■学生街の喫茶店
 ■ミシマの自決
 ■ルートヴィヒへの憧れ
 ■サヨクの迷走
 ■あさま山荘事件
 ■いざヨーロッパへ
 ■パリで見た映画たち
 ■ロンドンで見たファッションたち
 ■帰国後の仕事探し
 ■主婦の友社でコピーライターに
 ■『ウテナ』に出会う
 ■フリーランスになる決意
 ■サンデー毎日で連載を始める
 ■アンアンで連載を始める
 ■文藝春秋で連載を始める
 ■コロナ禍で自粛生活を送る
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 ■あとがき
 ■文庫版あとがき
 ■解説 佐久間文子


コラムニスト中野翠はどうやって誕生したのか? マスコミ志望者必読!

「アンアン」に衝撃を受け、ルートヴィヒに憧れ、おしゃれと雑貨が大好き、喫茶店と森茉莉と落語を愛し、ハヤリモノに関心を持たずにいられない……「自分の場所」を探していつのまにかライターになった女の子が、雑誌に連載をいくつも持つまでに。

女性コラムニスト先駆けの著者による1970年代から現在までのマスコミ業界クロニクル。

中野翠の半生を綴ったエッセイ集……自分の好きなことを追求しながら、時代の変化や社会の動向に敏感に反応してきたことに共感できたし、文章が鋭くて洒落ていることや、コラムニストとしてだけでなく人間としての魅力を感じるので、読みながらひきこまれていく感じでしたね。

私が物心ついた頃からの時代の社会風俗や流行、映画、音楽等の変遷が描かれていたので、自分の人生を辿るような気持ちで読むことができましたことも作品の魅力かな…… 具体的には、

映画だとウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』や、ビリー・ワイルダー監督、アルフレッド・ヒッチコック監督、小津安二郎監督等の作品、

音楽だとザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイ、シンディ・ローパー、

その他にも俳優の笠智衆や作家の山田風太郎、

社会的な出来事だと日本航空123便墜落事故(1985年)、新型コロナウイルス感染症の流行(2020年)、東京オリンピック・パラリンピックが延期(2020年)、

等々……私も好きだったり、印象に残っていることが描かれており、最後まで飽きずに読めました。

ファッションや風俗の話題も懐かしかったですねー 愉しめました。

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2023年11月24日

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