あらすじ
課題山積の不動産会社はいかにして
「不動産×IT」のハイブリッド企業に進化したのか?
「失敗することでしか前進する道は切り拓けない――」
知識なし、経験なしで真っ向から挑んだDXの軌跡
----------------------------------------------------------
デジタル化の遅れが顕著な不動産業界において著者はアナログ中心の現状に疑問と危機感を抱いていた。
著者が代表取締役を務めるプロパティエージェントは、不動産開発販売事業のほかに
DX事業やシステム受託開発事業を手掛けており、
早くから稟議や商談、契約書の電子化など自社のDX にも力を入れてきた。
現在の日本ではDX責任者がまだ十分に育っていないため
中小企業ではDX推進の責任者をおくこと自体が難しく、
中堅企業でもDXに取り組んでいない会社は多い。
またDXに取り組んでいたとしても「コストばかりかさむ」といった課題に直面し、
「どうしたらいいか分からない」と悩みを抱えている企業も多い。
このほか、電子化すること自体が目的になってしまい、
「経営効率を高める」というDX本来の目的を達成できていない事例も多いと著者は指摘する。
本書では著者自身が自社のDX を進めた過程を時系列でたどり、
失敗や成功、課題についてまとめることでデジタル化の過程を明示していく。
そのうえで著者が経験から得た知見やノウハウをもとに、DXの必要性を伝え、
多くの企業が陥りがちな課題や落とし穴についての解決方法を提示する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
DX関連書籍では一番の腹落ち
DXなんてフワフワしたものの「とは」を議論する位なら、生産性向上をうたって、その先の副産物で事業創出が見えてくるかも?の方が良いと思ってたので納得の一冊
Posted by ブクログ
じっくりと読むには、会社としての課題、ICTにおける課題意識を持っておく必要がある。
全く無知では、専門用語が多いので、迷う。
ただし、DXに取り組もうとする企業や組織の担当者、そしてリーダーには非常に有益な読み物である。
ここまで、一企業の失敗談を赤裸々に語った本はあまりないだろう。
他社動向により、DX導入に舵を切らざるを得ない状況の企業リーダーにこそ、3度ほど熟読してほしい一冊である。
自社を強くしたいのですか?
他社との比較でDXをやりたいのですか?
Posted by ブクログ
内容としては以下。
章立てに落とし穴などのまとめがあり読みやすかった。DXを考える上で、途中から目的地を見失いがちでデジタル化が目的にすり替わることが確かによくあると感じた。
DXに取り組む上で必要な人材として、
コミュニケーション能力
課題解決能力
変革意欲
完璧なロードマップではなく粒度の粗いロードマップを作り、アジャイルで進める
現場の意見のみを鵜呑みにせず、全社最適視点で考える。
完全自動化ではなく、自動化できる部分、人が介入する部分をハイブリッドで考える。
デジタル化することを目的で終わらず、その先を考える。
適切なPDCAをまわし、社員のDXリテラシーをあげる。