【感想・ネタバレ】3000年の密室のレビュー

あらすじ

3000年前の密室殺人事件!? 密室状態の洞窟で発見された縄文人男性のミイラは、背中に石斧(せきふ)を突きたてられ、右腕を切断されていた。──サイモンと命名された彼は、学界に新たな発見と論争をもたらすが……。今度はサイモンの発見者が行方をくらます事件が起きる! 作家的想像力を無限に広げ、壮大な物語を紡いだ著者のデビュー作。本格推理の一到達点!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

もし縄文人のミイラが発見されたら? そんな仮定によるシミュレーション小説という感じ。3000年前の密室も考古学的に解かれるとでも言うか、現実の発掘現場で生じた疑問もこんな感じで解消されるのではないかなと思わせる。一応、伏線なども張られてはいるものの、明後日の方角から急に解決が降ってくる感じで、考古学上の謎の解決としては問題なくとも、ミステリのトリックとして考えるなら唐突で、アンフェアにも思える。現代での殺人の方は過去の謎と全くリンクしていない。3000年前の謎だけでは厳しいという判断で付け加えられたのだろうが、なくてもよかった気がする。

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2022年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3000年前の密室殺人⁈そんな謳い文句に惹かれ手に取った作品。しかも、柄刀一のデビュー作。
歴史ミステリーというジャンルになるのか。仕事柄多少馴染みがあるけれど、考古学の専門用語が多くてちょっととっつきにくいかも。でも、3000年前の密室の謎は、「そう来たか〜」という感じで素晴らしい。過去、現在、未来と、“3000年”というキーワードの使い方が見事で、きれいにまとまってる。

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2013年05月28日

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