あらすじ
参加人口1500万人、市場規模22兆円を誇る巨大パチンコ産業が、今過渡期に差し掛かっている。社会構造の二極化による、パチンコヘビーユーザーであった中流層の空洞化や改正化資金業法で消えるヘビーユーザー、そしてネットの影響。さらにパチンコ業界が抱える構造的問題。「警察とパチンコ」「民族とパチンコ」「メディアとパチンコ」……パチンコ業界では硬派・辛口の論客として知られ、業界人必読のサイトも運営するPOKKA吉田氏が、パチンコ業界を厳しく論じる。
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Posted by ブクログ
綿密な取材に基づいているのでやらない人も理解しやすく、専門的な記述の多さも気にならない、非常に質の高い内容です。著者がパチンコ業界と計画停電に関する新聞のインタビューに出ていたのをきっかけに買いました。もっと大衆メディアに出てほしい方です。
Posted by ブクログ
90年代以降のパチンコ業界動向を冷徹な視線で総括する良書。業界人なら知っている事項も多いとは思うが、現在の業界の立ち位置を直視し、思考を整理するためには必読の一冊。
Posted by ブクログ
日本のパチンコ産業そのものはラスベガスを桁外れに凌駕するほどの規模である。そのパチンコ産業がどうなっているのか。ここには興味があった。
あとがきに著者が言う様に、本書は「犯罪アリ、民族の相克アリ、警察利権アリ、業界の病的なギャンブル性追求アリ、それらを広範囲に正確に知らしめる書籍」だった。
もっとも、学生時代にGバレリーナ(権利モノ)にはまったことはあるものの、ここ10年以上パチンコから遠ざかっている身としては、細かい機種説明をされてもわかりづらかったのは事実。
Posted by ブクログ
パチンコ業界の内包する問題点を、理路整然と書いている。
業界近代史を総括する良書。
若宮某の「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」が、小飼弾がブログで取り上げたり、ニコニコ動画でのひろゆきとの共演もあって、そこそこ売れて、パチンコってこうなんだと物凄いミスリードをしてくれている中、ちゃんとした取材を元にして書かれているこちらは安心してみていられる。
内容は結構突っ込んでて、業界に疎いほうではない自分も「え?そんなんあるの?」とドキドキする部分もあったり。
「ソースは若宮」でパチンコ批判するやつはせめてこの本だけは読んでくれ…
Posted by ブクログ
昔のパチンコしか知らない、あるいはパチンコ自体をやったことがない人には、機種の詳細等読んでいて苦痛な面もあるが、傍から見れば変わりない業界のようにみえる世界が、店舗、メーカー、業界団体、警察とのギリギリのせめぎあいの中で動いている事実を教えてくれる。
Posted by ブクログ
さすがの私も、POKKA吉田氏の名前くらいは知っているので、手に取ってみました。素人の私には、スペック等の説明がちょっとわかりにくい。もう少しわかりやすく書いてもいいのでは。
個人的には、ぱちんこがあってもいいと思っているし、風俗や競馬、カジノもしかり。ただ、何が言いたいかというと、「特に興味はない」。そして、「確かに、なくなるかもしれない」。時代の流れには逆らってるな。
換金所を扱った某小説に「広い世界を見るんだ」ってセリフがありましたが、ほんと、そうだよな。