【感想・ネタバレ】10代の子どもの心のコーチング 思春期の子をもつ親がすべきことのレビュー

あらすじ

親のサポートを必要としながらそれを拒否する思春期。親が10代の子どものコーチとして「生きる力」を引き出すためには、ほどほどの距離感と子どもに対する敬意が不可欠です。自立の基となる「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」を教えるのに、遅すぎるということはありません。ベストセラー『子どもの心のコーチング』の思春期版!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

10代の子どもの心のコーチングということで、
今私の子どもは8歳。
これから来るであろう思春期に向けて、
どんな事が起こり得るのか、
思春期の子どものことを知ろうとして手に取った本。
やはり共通して大切なのは、
条件付きの愛情ではなく、
存在そのもの、ありのままを肯定する愛情。

子供の成長に合わせて、子供自身に任せていくと子供の自立はやってくるということ。

今はたくさんの「すべき」があった時代から、自分がどう行きたいか?という時代へと変化してきている。
そして、情報化社会のなか、選ぶ選択肢が多すぎて親自身も惑わされてしまう。
良いとされている物、したほうが良い事などの情報、それらは役に立つこともあるが、ほとんどが小手先のことしか言っていない。
本当に大切なことは何か?
どんな物でもいい意味で疑い、
鵜呑みにせず、
自分にとってはどうなのか?と考える力、
本質を捉える力がさらに必要だとおもった。

親は子供が何を言いたいのか、大体のことは想像がついてしまう。察する事ができてしまう。
でもだからと言って、
子供が言葉で、感情や気持ちを説明する機会を奪ってしまってはいけないなと思った。
どんな時でも、子供の言葉で話してもらうような関わり方をしようと思った。
日々のそう言った関わり方が子供にとっての表現の練習になる。言語化は一日にしてならず。

そして、
何事も「自己決定」が大切だということ。
子どもが自分で決めたからこそ結果にも責任が持てる。
それは「自分の人生は自分次第でなんとでもできる」と自信を持って生きていくことに繋がっていく。
その経験はとても重要だと再確認した。
 
自分の人生を生きていく上で「感情」は大切。
それは、本当にどんな感情も大切だということ。マイナス感情もプラス感情も大切な自分の感情の一部。
感情を味わい切ることで自己理解が深まる。
だけど、感情に囚われすぎていると物事の本質は見えてこない。
本質が見えないと前に進めない。
事実と感情に分けることはとても大切だと思った。
 
親にとって思春期の時期の子育ては特に、
親の忍耐と覚悟が大切だと思った。
思春期の時期の子供の不安定さを全て受け止めるのは親にとっても本当に苦しいこと。
だけど、それをそのまま受け止めずに、
なんとかしようとすればするほど、
実は子どもはつらい、という事実は忘れずに心に留めておこうと思った。
不安定な状態そのままを親に受け止めてもらえたからこそ、子どもは心から安心できる。
どんな状態になっても親が受けとめてくれると子どもが認識できたとき、子どもは自分の力で乗り越える一歩を踏み出す勇気が出る。
すぐにでもなんとかしようと思う心は、
結局は親が自分の安心を求めているから。
子供のために、全てを受け止める覚悟を持ちたいと思った。
 
そして、子供を守るためには、
限界設定と自由とのバランスがとても大切だということも忘れたくないと思った。
限界設定を作ったら親も断固として守る意思がいる。
限界設定があるということが子どもの自律にもつながる。
限界設定のある中で自由を与えられ、
そこでの快と不快にまつわるすべての責任をしっかりと本人に取らせることも大切。
それが子どもにとっての貴重な経験になることを忘れずに見守りたいと思った。
 
全体を通して学んだ事は、
小手先のテクニックではなく、
子供と真剣に、本気で向き合う事が何より大切だということ。
良い言葉を使うだけでは子供に見抜かれてしまう。
テクニックだけでは子どもの心には響かない。
子供たちが欲しいのは親の本気。
子供との関係性をしっかり理解した上で、
親は親の心から出る言葉で、
とにかく本気で向き合っていこうと思った。

0
2023年12月10日

「暮らし・健康・美容」ランキング