【感想・ネタバレ】教養としての世界宗教史のレビュー

あらすじ

ITやAI化が進む現在、もっとも必要なのはそのテクノロジーを駆使する「教養」を身につけることです。本書は現代人にとって必須である世界三大宗教の中身をはじめ、日本人にとって知っておくべき仏教と日本の宗教の流れについて、宗教学者の著者がわかりやすい語り口で解説していきます。世界の宗教の歴史がざっくりわかるとともに、宗教戦争、殺戮の歴史、そしてそれぞれの宗教の死生観などを体系的に学ぶことができる一冊。今話題になっている統一教会にまつわる「キリストと原罪意識」についても触れていきます。
※本書は書籍『教養としての世界宗教史』(2020年5月刊)を文庫化したものです。

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Posted by ブクログ

 本書を手に取るとそのボリュームに圧倒される。新書で400ページを越えてくるものは専門書としての役割を兼ねているものも多いが、本書は専門性を残しつつも、初学者が興味を持ちやすいトピックを皮切りに論が展開されていくため入門書としても十分通用する分かりやすさを備えている。
 宗教が、政治や財政に大きく関わっていることは周知のとおりであるが、生活面を規律する面を取ってみても科学的な側面を覗かせる部分も大いにあり、当時の教養層に必須だったことも頷ける。
 宗教史が現代情勢を読み解く基礎に置かれることも少なくない。まさに現代人の必須の教養といえるのではないだろうか。

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2025年07月14日

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