【感想・ネタバレ】もう、涙はふいて レイクショア・クロニクルのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ロマンス小説といいつつアメリカらしい問題を多く含んだ家族の再生が大きな割合を占める。
スポーツ選手の広報担当としてキャリアを築いてきたヒロインは、クライアントであった恋人との別れから逃げるように深夜便に飛び乗って母のところへ向かった。そこでヒロインは、母が父の残した借金返済のためヒロインに内緒で由緒ある屋敷を下宿屋にしていたことを知る。
独立リーグで野球をしながらバーで働くヒーローは、メジャーリーグ入団のチャンスを掴んだところだった。しかし17歳の時に妊娠させたメキシコ系の恋人が不法滞在を疑われて収容されたため、一度も会ったことのない息子を急遽預かることになった。バーの上の住まいが高校生の息子にふさわしくないと気付いたヒーローが、ヒロイン母の営む下宿屋に移る。

……ということで二人の人生は絡みあうのだけど、白人ばかりの街でのメキシコ系の容貌をもつヒーロー息子への蔑視や、トレーラーハウスで育ったヒーローと厳しい(でも多分貧しい)両親の元で育ったメキシコ系の恋人とのなれそめや、不法滞在者とその子どもの処遇に関する話、子どもを名門私立からアイヴィーリーグに通わせたヒロイン父親の借金生活など、アメリカ人ならどこかで共感できそうなエピソードてんこ盛り。

ロマンス小説として読むと色々物足りない部分があるけど、アメリカの現代家庭小説と思うとハッピーエンドでよかったね、というお話だった。

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2012年02月12日

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